プロローグ
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ほど前に旅行に出かけてまだ帰ってこない。
まぁあの両親なら殺そうとしても死なないから大丈夫だと私は思っている。
とりあえず私の家族についての説明はこのくらいにしておいて………お姉様が何故ここまで怒っているのかを説明しておくと………私がニートのような生活をしていたからである。
だって………両親が50年いないんだよ?
毎日グータラ過ごしたいじゃん!!
そりゃ両親が旅行に出かけて30年くらいはテーブルマナーとか上流階級の淑女の在り方なんて面倒くさい事を頑張って続けてきたけど流石に息が詰まっちゃうから思い切ってやめちゃったら………そのままズルズルとニート生活に移行しちゃったんだよね………
だけど流石に20年もニート生活を続けていたら上流階級の在り方を実践し続けていたお姉様の怒りに触れてしまったらしい。
いくら器が大きくてカリスマなお姉様でも20年は怒るよね?
そんな訳で今私はそんなグータラ生活を続けた代償として………日本に飛行機で向かっている。
わざわざ日本に来て何をするのか?
それは………
日本で………学校に通い、規則正しい生活と集団生活を身につけて来ること。
それがお姉様から下された罰だった。
たったこれだけで罰になるのかと疑問に思う人もいるかもしれないけど、これにはちゃんとした訳がある。
その訳とは………お姉様が極度のシスコンだから私がキツイ罰を受けて苦しむ姿を見たくないのでとりあえず規則正しい生活を取り戻してもらおうというなんとも力が抜けそうになる理由だからだ。
しかし、その罰の内容を聞いていたうちのメイド長は素晴らしい仕事をしてくれた。
なんと2日で全ての手配を終わらせるという快挙を成し遂げおかげで私はその日の内に必要な荷物を(メイド長が)まとめて、お姉様の気が変わらない内に飛行機に乗せられていたという状態。
一応上流階級のお嬢様という事でプライベートジェット機のVIP専用ルームに通され、窓の外からはメイド長のお見送りが付いてきたよ………
まぁそんな訳で私は今日本に向かっている。
とりあえず一応留学生として編入する学校の制服に着替えた私は座り心地の良い皮張りの椅子に足を組んで座りながら入学する学校についての記されたパンフレットをメイド長から渡されていたのを思い出して開く。
「駒王……学…園?」
女子校から共学となった学校で授業の内容もそれなりに高いみたいだ。
「ふ〜ん………共学かぁ………」
私は共学という部分に着目しながら顎に手を当てて少し考える。
何故かは分からないけどこの学園の名前をどこかで聞いた覚えがあるのだ。
それがいつの事だったのかは結局思い出せなかったけど私は………
「待っててねお姉様…
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