暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-1 人の心とは
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いえば……なんであなたはキリト君のことをパパって呼ぶの?

もしかして、その……そういう設定にしたの?」

「……パパとママは、私を助けてくれたんです。

自分たちの子供だ、ってそう言ってくれたんです」

「そ、そう……」

上手く状況を理解できないリーファは再び口を開いた。

「パパたちのこと好き?」

ユイはふいに真剣な表情で真っ直ぐ見つめ返した。


「リーファさん……好きって、どういうことなんでしょう?」

「ど、どうって……」

口ごもるリーファは、少し考えてからぽつりと答える。


「……いつでも一緒にいたい、とか、一緒にいるとどきどきわくわくする……そんな感じかな……」


キリトの顔を見て呟いたリーファは、何を思ったのかはっと息を呑むと、頭をぶんぶんと振ってその思考を追い出した。

それを見たユイが、怪訝そうな顔で首を傾げる。


「どうしたんですか、リーファさん?」

「ななななんでもない!」

リーファが大声で叫んだその途端……

「何がなんでもないんだ?」

「わっ!」

いきなりキリトに話しかけられてその場を飛び上がってしまった。

「ただいま……何かあったのか?」

「おかえりなさい、パパ、

今、リーファさんとお話をしてました。人を好
「わあ、なんでもないんだったら!! さ、先を急ごう!」

照れを隠すかのように足早に歩き始めた。


しかし、キリトは周囲を見渡していた。

「なんか、誰かに見られた気が……ユイ、近くにプレイヤーはいるか?」

「いいえ、反応はありません」


ユイは小さな頭をふるふると横に動かすも、キリトも納得できていないようで、顔をしかめている。

「見られた気が、って……

この世界にそんな第六感みたいなもの、あるの?」


リーファが立ち止まってそう聞くと、キリトは右手で顎を撫でながら答えた。


「……これが中々バカにできないんだよな……」

「ひょっとしたらトレーサーが付いてるのかもしれないし」


リーファが呟くと、キリトは眉を上げる。

「そりゃ何だ?」

「追跡魔法よ。大概ちっちゃい使い魔の姿で、術者に対象の位置を教えるの」

「便利なものがあるんだなあ。

それは解除できないのか?」

「使い魔を見つければ可能。でも、術者の魔法スキルが高ければ高いほど、対象との間に取れる距離も増えるからこんなフィールドだとほとんど不可能ね」

「そうか……

まあ、気のせいかもしれないしな……とりあえず先を急ごうぜ」

「うん」


頷き合い、リーファは先に浮き上がった。

キリトもそれに続き、浮き上がる。




[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ