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とある星の力を使いし者
第155話
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いた。
その間に新しい魔術や科学を応用して活路を見出す。
そのつもりだった。
相手は麻生を見て確かに笑った。
被ったローブで表情が見えないはずなのにそれなのに笑っている事を麻生は分かった。
次の瞬間。
左手を突き出していた麻生の掌に一本の木の杭が突き刺さった。

「なっ・・・・」

思わず息を呑んだ。
展開されている防御結界は糸も簡単に破られていた。
それどころかいつこの杭を自分に投げたのか全く分からなかった。
杭は一本だけではなかった。
続けさまに七本の杭が麻生の左腕に等間隔を開けて突き刺さる。
右腕も同じだった。
掌も含めて八本の杭が突き刺さる。
右足も左脚も太股から爪先まで杭が突き刺さる。
そうして、ようやく。
痛みが麻生を襲う。

「あがああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

想像を絶する痛みに麻生は叫び声をあげる。
思わず膝を折ってしゃがみ込むと、刺さっていた杭がさらに深く刺さりまた叫び声をあげる。
その声を聞いた愛穂は動かない身体を無理矢理動かして振り向く。
その瞬間、愛穂の右肩に一本の杭が突き刺さる。
その勢いは凄まじく貫通しなかったのが不思議で仕方がなかった。
そのまま後ろに吹き飛び濡れた路面に倒れる。
全身に突き刺さる痛みが愛穂を襲う。

「くあがああああああああああああ!!!!!」

肩に刺さっただけなのになぜか全身に杭が突き刺さったような痛みを感じた。
桔梗と制理は身体は動く事に気がつく。
そして、どうするべきか迷っていた。
振り返って麻生の所に行くべきか。
それとも愛穂の所に行くべきか。
二人は迷っていると後ろから麻生が言う。

「あい、ほ・・・ところへ・・・」

必死に痛みを堪えながら麻生は言った。
二人は頷き合い、倒れている愛穂の所に駆け付ける。
愛穂は未だに痛みで苦しんでいた。
ともかく杭を抜こうと杭に触れると愛穂は悲痛な叫び声をあげる。

「どうなっているのよ、これ!」

「先生、しっかり!」

二人はゆっくりと前を見る。
そこには左右両方の腕と脚に何本もの杭が突き刺さった麻生を見て息を呑む。
堪らず、制理は麻生の所に駆け寄ろうとする。

「来るな!!!」

後ろに目でもついているのか。
制理が動こうとした瞬間に麻生の声を聞いて動きを止める。

「ぜっ、たいに・・くるな・・・」

杭を突き刺した人物は麻生に近づく。

(これ、は・・・浸食の呪詛を・・含んでいるのか?
 それに、呪縛も・・・)

あくまで麻生が持っている知識に一番近い魔術的を考える。
こんな魔術麻生は全く分からなかった。
だから、この世界で一番似ているであろう魔術の候補をいくつか挙げる。
どれも麻生自身
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