第02話 オリ主くんとの出会いなの(高町なのは@5歳)
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歩というわけ。自分でもわけがわからない行動だと思う――嘘だ。本当は父がちゃんと目を覚ますのか、私は不安で仕方がない。だから、原作通りの結果が出るように、原作と同じ行動をとろうとしている。
―父が目を覚ますのかは、怪我した際の状況やその後の救命治療こそが支配的要因で、今の私の行動には何の影響力もない。
―無駄な行動。
―非論理的。
―オカルト。
―原作教。
―さっさとチート使って治せよ。
わかっている。わかっているのだ。それでも。。。
憂鬱な気分を紛らわそうと、俯いていた顔を上げてみる。西の空がうっすら茜色に染まり始めている。明日もきっと良い天気。
遊具の置かれていないスペースでは私より年上っぽい男の子たちがサッカーをしている。次回のワールドカップで日本はどうなるんだろうか。私の知っている未来ではベスト16だけど。この世界では当てにならないかも。
ジャングルジムの上では4名の男の子と女の子が通信ケーブルをつないでゲームをしている。ポケモンかな?
砂場で4歳くらいの女の子が山を作っている。まだトンネルは上手く掘れないのかな。あっ崩れた。でも、諦めずに作り直し始めた。
みんな楽しそうだ。でも、私が同じ事をしても楽しいとは感じられないだろう。
――そして今、輝くように綺麗な銀色の髪をした男の子が公園へ入ってきた。
今日の外出も「俺」には非科学的としか言い表せぬ行いでした。しかし、全く意味が無い行動ではなかったようです。寧ろ――――
銀髪の子が周りに視線を向けながら近付いてくる。
銀髪の子が私の目の前で足を止めた。
「よお。一人でベンチに座って、何してんだ?」
そして、銀髪の子が声をかけてきた。
近くで見てわかった。この子は左右で瞳の色が違う。右目はとび色で、左目は金色。見事なオッドアイだ。
「何?・・・なの。」
正体も目的も薄々察せられないわけではないが、細かな素性まではわからないので聞いてみる。
質問に質問でも、ボールを返さないと会話のキャッチボールは続かない。
同時にレイプ目を向けることで相手の嗜虐心や優越心を煽ってみる。
「いや、周囲の子供は元気に遊びまわっているのに、お前だけベンチに座り込んでいたからな。体調でも悪いのかと思っただけだ。」
外見年齢にそぐわぬ、なんだかやるせないような表情をした彼は、そんな、外見年齢にそぐわぬ答えを返してきた。
その表情の意味は、同情かな?優しいね。でも、余計なお世話。
「そうなの・・・」
「どうした?やっぱり体調が・・・あ”ー、それともなんか悩みでもあるのか?」
・・・なんだか言葉の途中で急に投げやりになったの。これってやっぱり「知ってる」みたいなの。
だからあえて、原作とは違う、「私の本心」をスト
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