アイングラッド編
SAO編
心の温度
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そのうち連れて来てくれることに期待して、うちの宣伝よろしく!」
「うん。そのうちね」
いいなぁ〜という顔をしたリズに手をふって店を出た。
そう遠くない未来でその雌雄が決する事を、彼女達はまだ知らない。
翌日の夕方、俺は昨日に引き続きリンダースに寄り道をしていた。
特に意味はない。強いて言うなれば気に入っているNPCレストランが数件あるが、まだ腹が減る時間でもない。
そんな中途半端な時間に行ったからだろうか、リズベット武具店の前に昨日俺をドアの間に挟んでペシャンコにしてくれたお方がいた。
「よお、アスナ」
「わぁ!?」
この際に訂正しておくが、俺は別に気配を消すのが上手いのではない。こいつがいつも(他のことで頭がいっぱいなため)気づかないだけだ。
「何やってんだ?」
「そうだ!!大変なのレイ君。リズと連絡がつかないの」
「……インゴット集めじゃね?」
ダンジョンは基本的に追跡不可能なので、連絡が繋がらないのも仕方の無い事だ。
「そうかもしれないけど……1人で行ったんだったら危ないから……」
確かに、半分以上が生産系のスキルで埋められている彼女が1人で行ったとすると危険だが、危ないところにはきちんと誰かに依頼しているようだったし、メインアームのメイススキル熟練度は相当高かったはずだ。
「危険なことには違いないが、どこに行ったかわからない以上、あれこれ言ったってしょうがない。明日になっても連絡つかないようなら探すの手伝うからさ」
「うん……ありがと」
だが、心配なのは変わらないので、一層の黒鉄宮の《戦士の碑》をまで行き、無事なことを確認した。
さらに翌日の夕方――
街に帰ってくると、リズと連絡可能になっていたため、三度リンダースに向かった。
着くと、当に事は佳境に入りつつあった。
店の中にはリズ、アスナそしてキリト。
アスナは友人が無事なことを確認して安心したのか至近距離で色々捲し立てている。
キリトの持つ剣は恐らくリズが作ったものだろう。相当ハイランクなインゴットが使われているようで、透き通るような刀身から淡い光が出ているように見える。
スペックは多分キリトの主武装に匹敵するのではないだろうか。
予想だが、アスナがキリトにリズベットの店を紹介し、キリトが早速剣を作ろうと出向き、インゴットを採るために2人でダンジョンに行ったのだろう。
キリトと2人ではさぞ大変だっただろうとリズに労いの言葉を掛けようとすると、彼女の目に動揺の色があることに気づいた。
その視線の先にはキリトが居たことに今更ながら気づいて顔を赤らめているアス
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