進化と退化
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クラスを手伝ってたに決まってんだろ?」
「そうよ」
「その中に暇な時間は無かった、と?
それはおかしいよな?お前たちのクラスの準備万端4日前には終了したと報告が来ていたんだが?」
「そ、それは…」
「こ、小道具とか必要だったから!」
「お前らのクラスは喫茶店だったはずだが?
必要な資材はテーブルにクロス、食器類に内装。
全て学校からの貸し出しが用意された筈だが、他に何が必要だったんだ?」
「え……あの…」
「その……」
「お前らが放棄した仕事は全部俺に回ってきたんだが、そこんところどうなんだ?」
「「………」」
さて、先ずは一組。
既に静寂が戻っている。もう俺の独壇場と化しているこの場は教員か雪ノ下にしか止められない。
「松永 陽祐、南 久美子。
お前らのクラスも同様に4日前には終了したと報告されてるが、どうなんだろうな?」
「えっと……」
「その報告が間違ってたとか…」
「残念だったな。
俺は報告があったクラスは全て回っている。
その中から不備を探してみたが一つも見当たらなかったぞ?おかしいよな?」
「「……」」
「お前らが放棄した仕事は?
本来委員長に回る仕事を副委員長に回り、その結果副委員長は体調を崩した。
そこのところどうなんだろうな?」
「ご、ごめんなさい…」「すみませんでした…」
さぁどんどん行こう。
「五島 大介、白石 啓子」
「「…」」
「黙ってるってことはもうわかってるんだよな?
写真展示会の報告は6日前に来てる。不備もなかった。
何故来なかった?忘れていたか?あり得ないよな?どうなんだよ?」
「すみません…」「…すみません」
「お前らの仕事は比企谷が担当してくれました」
俺は比企ヶ谷の肩に手を置いてそう言った。
「少なくとも、今比企谷の説明に反論唱えた奴等全員が、今日までサボっていたことは確認している。それともこれが、仕事を他に丸投げすることが、委員長言うところのともに助け合うってことなんですかね?犠牲になりまくってて分かんないんですけど」
俺は相模に目線を向ける。
相模は既に顔を伏せており、誰も喋ろうとしていない。
俺は雪ノ下に目で合図し、次に進めるように頼む。
「……二人の案は却下します。
この議題は明日に回し、改めて全員で出し会うことにします。
鳴滝君、タイムスケジュールを」
「学園祭当日まで残り5日。
各自作業に取りかかり、前日に全員参加で行えばギリギリで間に合うであろうと考えています。
今現在では途方もない量ですが、一人ででも間に合わせて見せます」
一人ででも、と言う部分を強調して言う。
「それでは相模さん。…相模さん
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