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元虐められっ子の学園生活
進化と退化
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ていく。

☆絆
〜ともに助け合う文化祭〜

「うぅわぁ〜…」「ぶくっ!くくく……」

静かな会議室に、比企谷の声が深く響き、俺はそれに笑ってしまった。

「な、何かな?何か変だった??」

「「いや、別に」」

「何か言いたいことあるんじゃないの?」

「「いや、まぁ別に」」

「ふーんそう。嫌なら別の案出してね」

そう言って相模は座る。
これはアイツの心を打ち砕くチャンスの一手だ。
比企谷に任せても大丈夫だろうが、それでは俺の気が済まない。

「じゃあ遠慮なく」「あいよ」

さぁ、俺の怒りを思いしれ!

☆人
〜良く見たら片方楽してる文化祭〜

「人、良く見たら片方楽してる文化祭」

そう言って書いた紙を持ち上げる比企谷。

☆虚言
〜進化と言って退化してしまった文化祭〜

「虚言、進化と言って退化してしまった文化祭」

俺も記入した紙を持ち上げて相模に見えるようにした。

「あっはっはっはっは!
面白ーい!お腹いたーい!」

急に笑い出したのは雪ノ下姉。
お腹を押さえ、机に伏せて笑い転げる。

「二人とも、説明を」

平塚先生がそう言ってくる。

「んじゃ、まず俺から」

俺は立ち上がり、相模のみを視線に捉える。

「自信の成長を、進化を掲げた誰かさんの言葉が、責務放棄で怠慢し、退化に向かってしまったことを例えます。
それともこれまでの行程が、委員長言うところの進化の過程なのだとすれば、直ぐ様この案は取り下げたいと思いますけども」

俺は座る。
比企谷に目配せをして引き継ぎを促した。

「人と言う字は人と人とがって言ってますけど、片方寄り掛かってんじゃないですか。
犠牲が出ることを容認しているのが人って概念だと思うんですよね」

「犠牲とは主に何を指す?」

「どうせ自分だとか言うんじゃないですか?」

「そうだよな。大事な会議でそんなこと言うくらいなんだからさ」

「そうそう。傲慢すぎるんじゃないの?」

「噂通りだよな。ってか何であいつここにいるの?」

平塚先生の言葉に続くように、複数の生徒から野次が飛んでくる。
野次を飛ばしている者の全員が、今日まで一度も仕事をやりに来なかった奴等だった。
比企谷は下を向き、黙ってしまう。
所詮は数の暴力ならぬ暴言。
一人では言い返せるものも言い返せない。
ならば一人一人に言ってしまえば俺の意見はまかり通る。
その程度で俺の怒りが収まると思うなよ?

「常葉 淑子、高松 秀夫」

俺は立ち上がり、最初の標的の名前を呼んだ。

「お前ら今日まで一度も仕事をしに来なかったよな?何してたよ?」

「そんなもん
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