プロローグ
[2/2]
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ってた通りね、もう二人で手を組んでいると思うほどだよ」
「ははっ。笑えない冗談だ」
ちょうどその時、注文していたものが届いたので一時的に話が中断する。菊岡も自分のケーキにフォークを突き刺す。
食べ終わった頃、今度は菊岡が口を開いた。
「きみの方はどうだったんだい、例のフルダイブマシン、ナーヴギアで人を殺害することは可能なのかい?」
その問いに透はアールグレイを一口含み、ため息をつく。
「あったよ。あの世界でHPがゼロになればナーヴギアに指令が出て高出力マイクロウェーブで脳を焼くようになってた、時間にしておよそ10秒。この設計図を見る限り、簡単に外せるものじゃないし、壊そうとすればそれが感知された瞬間に頭はチンだ」
そこまで言ったところで二人揃って今日何度目か知れないため息をつく。
「正直、八方塞がりだと思うぜ。俺は公に動けない以上何もできないし」
「僕は一端の自衛官だからねぇ、そんな僕の言葉を真面目に聴く人はいないだろうね」
でも、と。菊岡は言葉を続ける。
「まだ一万人が犠牲になって死んでしまうという結末を防ぐ方法はある」
「なんだと??」
「ただこの方法は冴えてないし、何より僕に大分利益がある話だ」
「今更利益なんて関係ねえよ、俺にできることならやってやるさ」
それを聞いた菊岡はニヤリと笑って人差し指を立て、提案するかのように言い放った。
「簡単さ、きみが行って被害を抑えればいいんだよ。あの鋼鉄の浮遊城でね」
「はああぁぁぁ??」
SAO編、リンク・スタート
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ