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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・前半-未来会議編-
第五章 覇王の会議《3》
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 ニチアの言葉が背後から聞こえるなかで、宇天学勢院の者達は正門へと向かった。
 彼らの背に向かって、会議場にいる面々は頭を軽く下げた。そして顔を上げ、
「いよいよ始まるけど、何か策はあるのかい」
 問うたのは榊だ。
 覇王会に向けて疑問を投げ掛けた。
「まあ策はあるにはあるんですが、長が……」
「フラれて正門の方に走って行ったね。当分は帰ってこないかな」
 全く、と飛豊はぼそりと言った。
 正門の方を見て、次に会議場に表示されている映画面を見た。
 時間は午前十一時ぐらいだった。
 緊張していたからな、思ってたよりも進んでいなかったな。
 身体を締め付ける緊張を解くように息を吐く。
「見事な会議に御座った」
 息を吐いていた飛豊の元に、敷地内に建てられた建物から何時の間にか出て来た魅鷺が言った。
 彼女の方を向き、微笑みを得て名前を呼ぶ。
「魅鷺か、他の奴も出てきたな」
 見れば建物の出入口では、建物の中で待機していた仲間たちが次々と出て来る。
 退屈だったのかなんなのか、身体を伸ばしている者やあくびをする者もがいた。
「いよいよだね」
「そうですね。私は今にも緊張で倒れてしまいそうです」
「このお調子巫女! 勝手に人のもの取ってんじゃないわよ、琴姫は私のものよ!」
「まだ巫女じゃありませんし、それに明。何時も美琴ちゃんを胸に挟まないでください」
「何よ私のおっぱいが羨ましいの? でも美兎、あんたそれでも私の次におっぱいでかいじゃない。デカパイ巫女の登場よ!」
 美兎から取り戻した美琴の頭に胸に押し当てて、左右に揺れながら灯は話す。
 対する美兎は身体の内、最も気にしている胸を隠し、恥ずかしさを堪えている。
「リュウは何言ってんだか分からなかったなー」
「心配するな、会議に出てても理解出来ていない者が一人いる」
「トオキン、それってうちのこと言ってるナ。何逃げてるカ、逃がさないヨ」
「あらあら、元気一杯ありますね」
 機竜であるトオキダニを追いかけている空子を見て、可愛らしく思えて恋和は頬を薄く赤めて眺める。
 会議場には太陽の光が真上近くで彼らを照す。
 木々から漏れ出す木漏れ日を浴び、彼らは会議のことについて話し合った。
「にしても喧嘩吹っ掛けておいて、彼方が何もしないなんてことはないですよね」
 美兎は不安を口にする。
「まあ、確かにな。宇天隊長が最後に言ってた言葉から推測するに、日来には奥州四圏から監視されるだろうな」
「それって下手に動けば戦闘艦でドカンですか!」
「ロロアの答えは正解に近いだろうな。まずはそれをどうするかなんだが……」
 考える飛豊に対して、ロロアは本当に真面目な人だと印象を持った。
 会議場は先程までの雰囲気は消え去り、個人個人が騒ぐ場となった。だ
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