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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・前半-未来会議編-
第五章 覇王の会議《3》
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 言葉飛び交う会議のなかで、日来と宇天の覇王会は互いに言葉を放つ。
 今はアストローゼが宇天覇王会に向かって、こう言っている。
「いいか、日来に最も重要な資源。それは金属だ」
「お金お金、五百玉は金色で最高!」
 ニチアは陽気に跳び跳ねてしている。
 その横でアストローゼは資金の表が映る映画面|《モニター》を前に出すようにと、ニチアに視線で合図する。
 合図を確認し、ニチアは自身の頭に干さているように載っている子狐型の生霊|《ナビ》であるウタタネの頭を軽く数回叩く。
 それを合図に、映画面が前へと移動した。
「よく聞け貴様ら。日来は十年前から貿易に年間数億という多額の資金を使い、その内の大半である金属を他国から掻き集めてきた」
「そう言えば辰ノ大花からも異常に金属類を掻き集めてたわね」
「なるほどになるほど。全ては繋がっていたわけですか」
「棚部、それはどう言うこと?」
 一人で頷く御茶丸に実之芽は問う。
 資金の表が映る映画面を指しながら、頷きを止め御茶丸は説明した。
「分かりませんか? つまりは何時でも独立出来るように、必要になる資源を集めていたわけですよ」
「日来が多額の資金を十年前から使い、金属類を掻き集めていた。と言うことは、十年前から独立することを考え、何時でも戦える準備をしていたってこと?」
「そうなるで御座る」
 それは幾らなんでも無茶苦茶だ、と実之芽は思った。
 日来を調と交換することは二年前に決めたことだ。しかし日来はそれを予知したように、十年前からその準備を水面下で進めていたことになる。
 未来を予知出来る者は確かに存在するが、神州瑞穂にはそんな者はいない。
 ならば誰か何時考えたのか、知りたかった。
「日来に問うわ、日来は何時から独立することを考えていたの?」
「それは私ではなくレヴァーシンクの担当だ」
 なのでレヴァーシンクは立つ。
「まあ、独立って言っても神州瑞穂から抜けるわけじゃない。これを前提としてくれ。何時からなんて分からない。だってこれは僕達の先輩、社交院が昔に考えていたことだからね」
 日来覇王会の伝達者と補佐は席に座りながら映画面を消し、その間にレヴァーシンクは答えを返す。
 何時からと聞かれれば、そんなのは知らない、これが答えだ。
 レヴァーシンクの答えに、宇天学勢院の者達は戸惑いを隠せない。
 それもそうだ。
 独立宣言をしておいて、その準備をしておいて、始まりを知らないのだから。
「貴方達、頭大丈夫?」
「頭を心配された……」
「もう終わりですわ……」
「ふ、二人ともしっかりするネ。頭おかしいのはみんな一緒ヨ」
 空子の余計な一言に二人は更に落ち込んだ。
 慰めている空子の努力も空しく、その言葉は二人には届かない。
 レヴァーシンクは半目でそ
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