番外 Vivid編 その2
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「ディメンンションスポーツアクティビテイアソシエイション公式魔法戦競技会?」
「うん。わたしは参加しようと想っているんだけど、皆もどうかなって思って」
いつもの四人がそろった放課後に、ヴィヴィオがそんな事を提案してきた。
ディメンンションスポーツアクティビテイアソシエイション公式魔法戦競技会、通称DSAA公式魔法戦競技会は出場可能年齢10歳〜19歳まで、個人計測ライフポイントを使っての実戦に限りなく近いスタイルで行われる魔法戦競技会だ。
「うー、どうしようかなぁ…」
あんまり乗り気ではないコロナ。
「私は…」
どうしようとアインハルトさんも思案している。
「出ましょうよ、アインハルトさん」
「…そう、ですね」
「やったー。ね、リオは?」
んー。あたしかー。
あたしは…
「DSAAって予選が七月で本戦は夏休みだよね?」
「え?そうだけど」
じゃあダメだ。
「じゃああたしはパスっ」
「「ええええええっ!?」」
ヴィヴィオとコロナが驚いている。
「どうして…ですか?」
アインハルトさんがあたしに問いかけた。
「だって、まかり間違えて本戦に進んじゃったらフロニャルドに行けなくなるもん」
「「あっ…」」
「言われてみれば…」
出てみたくないのかと言われれば、出てみたい。
しかし、あたしにとってはそっちの方が大事。
「それに、あたし、魔法戦のみってあんまり得意じゃないんだよね…」
魔法戦競技会だから念法なんてもっての他。
念にライフポイントの測定は判定出来ないと思うし、危ないからね。
「そ、そうなの?」
と、コロナ。
「いやー…どうしても練習比率が念方面に偏っちゃって…とは言えそこら辺のやつには負けない自信はあるけどね」
シューター、バスターなどの砲撃魔法や身体強化魔法、さらにはブレイカー級集束魔法は一通りは全部使えるし、バインドやバリアも問題ないけど。
「勝っても負けてもあたしの全力って訳じゃないから、相手にも失礼だろうしね」
あたしの答えに3人が黙り込む。
「まぁ、ヴィヴィオ達は楽しんできなよ。念さえ使わなければ全然大丈夫だし」
念と言ってもまだ纏と練と絶しか覚えてないからね。ほとんど戦闘技術として確立してるわけじゃないしね。
だから気にしないでとヴィヴィオ達を説得すると、どうやら三人はDSAAに参加する事に決めたらしい。
まぁ、奇跡的に本戦とかまで出場して夏休みがそっちでつぶれるとしても、あたしは応援には行けないから、そこは理解して欲しいかな。
次の日からヴィヴィオ達はノーヴェ師匠達の指導の下、個人練習に入ったようだ。
纏の練習
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