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リリなのinボクらの太陽サーガ

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か! 人に向けるものじゃないぞ、あんなもの!

「ようこそ、侵入者! のこのこ俺の前に現れてくれて嬉しいなァ!!」

物陰から僅かに身を乗り出して対象をうかがうと、巨漢という言葉に収まらない巨漢がバルカン砲を身に巻き付けて構えていた。よく戦闘機の機銃を持てるな。

「貴様は……!?」

「俺の名はゲイザー! バルカン・レイブンの力をコピーした者だ!!」

「バルカン・レイブン? コピーだと!?」

「なんだァ? 貴様『SEED』の性能を知らないようだな。いいだろう、教えてやろう! 『SEED』は遺伝子の元となった人間の能力、技術、体力、その全てを対象にコピーする機能がある! そしてかつて最強とも謳われた特殊部隊“FOXHOUND”のバルカン・レイブンの力、それを俺は手に入れたのだ!」

「そんな事をして何になる? それは他人の力、決して自分で手に入れたものではない!」

「黙れっ! この力を手に入れるまで俺は魔力を持たず、役立たずの大男として蔑まれてきた! だがこの怪力があれば、俺は魔法に現を抜かす連中を見返すことができる! 魔法に染まったこの世界で、俺の存在に価値を生み出せるのだ!!」

「ズルをして得た力に酔いしれたか……なぜ自分の力で挑まなかった? 世界が気に入らなければ、自分の力で変えればよかった。努力もせずに得られた他人の力に頼ったりするんじゃない!」

「なら貴様にはわかるか!? 体格が恵まれていても、魔法がなければこの世界では役に立たない! どれだけ努力しても、決して越えられない壁が常にそびえ立つ絶望を! 俺は壊す、魔導師という存在を全てぶっ壊してやる!!! そのためにもまず最初に、貴様を血祭りにあげてやる!!!」

戦闘開始。奴は俺の姿を見つけるとバルカンを撃ってくるが、やはりあのバルカンは相当重いため、取り回しに難があった。正面から戦うと厄介だが、後ろを取れば非常に弱い。物陰に隠れてこちらを捜索している奴の後ろに回り込み、気づかれる前に急速接近、暗黒剣で連続攻撃を叩き込む。

「ぐぁあああ!! この野郎、ちょこまか動きやがって!!」

「なるほど、貴様のパワーは確かに驚嘆に値する。だがな、それを当てられるだけのスピードが貴様には無い! それに、貴様はその力を完全には操れていない。ただ振り回されているだけだ!」

「ふざけるな! この力さえあれば、魔導師だろうと押しつぶせる! 身体強化魔法なぞ、くそくらえだ!!」

「余程魔導師にコンプレックスを感じていたのだな。しかし他者の力に頼った時点で、貴様は敗北している。貴様は与えられたおもちゃで喜んでいるだけの、ただのガキなんだよ!」

「ほざけぇぇえええええ!!」

挑発を受けて怒り狂った奴はバルカンを乱射してくる。その攻撃で周り
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