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リリなのinボクらの太陽サーガ

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性のエレンに冷静に分析されてそう言われると、男の意地というか、プライドのようなものが酷く傷ついた。無線越しだが、クロノが同情しているのがひしひしと伝わってくる。

『だいたい昔から思っていましたけど、あなたは炊事、洗濯、料理、裁縫、ついでに掃除も完璧と、女子力があまりに高すぎるのですわ。当時の私としては結構衝撃的で、あの子と同様に落ち込みもしました。内心、あなたは生まれてきた性別を間違えたのではないかと思ったりもしましたわ』

「そこまで言うのか……というか、旅に必要な知識や技術は大体そこに集約されているものなんだよ。身に着けてから旅をするのは間違っていないはずだ」

『ええ、それはわかっています。私がこうおっしゃっているのは単純に、女のプライドが関係しているだけです。ま、サバタは貴重な主夫になれる逸材であったと思っておきますわ』

「そうか……だがやはり女性用を着ているのは、男として色々気まずいんだよ。今はダボッとしているが、もしこれがピッチリしていたら……想像もしたくない」

『そもそもフェイトさんのバリアジャケット程、ピッチリした格好も無いと思われますけどね』

「確かに」

『即答する程なの!? お兄ちゃん!』

『プレシアの年齢を考えてない際どい格好も大概だけどね』

『ぐさぁっ! あ、アルフ……あなたも似たようなものでしょうに……』

『ママもフェイトも指摘されてダメージ受けるなら、あんな露出度高い格好しなければいいのに……』

『自分でこの話題を持ち出しといて言うのも何だが……もうお終いにしておかないか? これ以上続けても被害や心の傷が増えるだけだと思う』

『そうですね。真っ黒で肩にトゲ付という痛バリアジャケットのクロノ君がこう言い出したのですから、その意見には同意ですわ』

『え……僕のバリアジャケットって、痛いのか……?』

「………」

あまりに不毛過ぎるため、無言で無線を切った。きっと向こうは今も変なダメージを増やし続けているのだろう。幸か不幸か、次元世界には変な格好で戦う奴が多いと理解したため、ひとまずこの格好に対する嫌悪感は薄れた……と言うより、これぐらいマシな方だと思えるようになった。
そういえばエレンのバリアジャケットってどんなデザインなんだ? 機会があればいつか見れるだろうか?

……気を取り直して、任務を再開しよう。昇降機が地上のヘリポートへ到着したため、即座に物陰に隠れる。そこから研究施設の方を伺うと、重厚な金属に覆われた建物が見上げる様に建っており、一企業が担うにはあまりに大き過ぎる気がした。
やれやれ……この巨大な施設の中にある正体不明の機械『SEED』を一人で見つけなければならないとは、つくづく気が遠くなる。ま、黄昏ていても仕方ない。潜入口は1階と
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