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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-28
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リアの追加パッケージである『ストライク・ガンナー』を用いれば音速機動も問題ないのだとか。他の専用機持ちたちは音速機動はどうやっても不可能なうえに火力も足りないため、今回の作戦からは外れる。
ところで音速機動といえば、ここにいる蓮も不可能ではないのだ。先日起こった亡国機業襲撃事件の中で蓮は相手のエース、スコール・ミューゼルを相手に音速戦闘の中で圧倒して見せた。周りから見ればという言葉が付くが、それでもすごいことはすごい。さらにいえば、蓮の機体のコンセプトは一対多数戦を目的とした高機動高火力、単機殲滅型なのだ。この機体さえあればすべてに対応できるとして理論上は史上最強のIS。即ち、蓮さえ出ると言えばそれでこの件は済んでしまいかねないのだ。だが、彼はそうしようとはしない。
仕掛けた側であるからといってしまえばそれまでだが、どうせ学園側が失敗すると睨んで備えているのだ。そして同様に束も口を挟まない。誰かから尋ねられでもしない限りは何も言わないのだろう。
作戦メンバーが決まった。実行に移すのは一夏とセシリア。サポートに回るのは、機体スペックを見て箒に決まった。勿論千冬自身もこれが最善だとは思っていない。むしろ最悪に近い選択だ。だが、これが正しいのだと直感的に感じていた。理由は分からない。だが、これ以外に選ぼうとすると嫌な予感がよぎるのだ。あの三人で成功するとは思わない。だが、もしほかの選択をして完遂して帰ってきたとしても後々になって大きく返ってくるような気がしなくもないのだ。……何事もなく無事に終わってくれるとありがたい。
◯
「束、ラウラのことだが」
「そうだね、もう壊しちゃおうか」
ブリーフィングから一時間。三人が教師が封鎖した作戦海域に向かって飛び立っていった頃、蓮と束は自室にて話をしていた。かなり物騒な話をしているが、周りに人がいないことをあらかじめ把握しているため誰にも聞かれる心配がないためこうして普通に話しているというわけだ。
「あいつはもう俺に依存して、例の作戦にばかり固執して周りが見えていない。それに最近、シャルロット・デュノアと仲がいいらしい。そういう類の友情は一瞬にしてすべてを水の泡にしてしまうかもしれない。だが、普通に始末するってだけじゃあ能がないだろう」
「れんくん、忘れたの? あの子は
強化遺伝子試験体
(
アドヴァンスト
)
なんだよ。その実験の成功体。そして首元にマイクロチップを埋め込んである。それを抜いて戦闘経験だけを抜き取って私たちに関する記憶全てを消去して再インストールする。そうすれば、どうしてこの学園にいるのか分からないただの少女が出来上がる。ふとした拍子で思い出すこともないから安全だね」
「ラウラが抜けたシュヴァルツア・ハーゼ隊に誰を入れる?」
「クロエ・ク
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