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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
ブレイク・アップ
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出ると同時に、竜の熱線を敵主力に一斉射!向こうにはもう遠距離攻撃手段は殆ど無い筈だ、敵竜騎士にだけは気を付けろよ!」
ベルクーリの指示に、はいっ、と鋭く応える。
すぐ後ろからは、騎馬と徒歩で突進する衛士達の足音が重く響く。
と、その時、ロードが何かを聞いた。
「何だ、この音……?」
すると、ベルクーリが言う。
「奴等……何て真似を!!」
そう吐き捨てた言葉の意味を、ロードは素早く理解し、ウィザードラゴンを生身で装備する。
「ドラゴン!俺に力を!!」
『余剰魔力は余り無い!気を付けろ!!』
途端、漆黒の壁の如く、峡谷を埋め尽くす様に呪粗攻撃が放たれた。
『グラビティ……ブリザード……サイコォオオオオオオオ!!!』
ロードはブリザードを放って氷の障壁を出すと、グラビティでそれの重力を操作、盾にしてそれを押し付ける。
「ナイスだ銃剣士の坊や!!全員、急いで急上昇!!」
『コピー!プリィズ……』
コピーで分身を作ると、後方部隊に飛んだ呪粗をインフィニティーのシャイニングストライクで破断する。が、問題は本体の方だった。
『余剰魔力、残り三割!!』
魔力が、切れ掛かっていた。
ロードの魔力は時間経過と共に回復していくが、先の戦いで約九割を消失。先程の休憩で三割を回復させたが、上級の魔法を同時に使っているため、恐らく後三分で魔力切れを起こす。
「ぜっ……たいに……逃がす……かぁああああああっ!!」
ブリザードの魔力を解除し、全てグラビティに回すと、引っ張られた呪粗が一塊になる。
「グァッ!!」
『グラビティに魔力を回しすぎだロード!!』
「でも……緩めたら……皆が……!」
インフィニティーは動けない。ロードはグラビティを制御するので手一杯。打つ手なしか。
そう思われていた、次の瞬間。

『シャイニング!マキシマムドライブ!!』

「え?」

突然、光が降り注ぎ、呪粗を殲滅した。
その前に、黒い聖職着を纏う、銀色の髪がなびいていた。

「バカがいい根性してるじゃねぇか!」
黒い翼をはためかせ、右腕に光の銃を携えている男。
闇神ダークネスウイング。まさに、この状況を引っくり返せる神が、ここに来て参戦した。
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