暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico14病罹れば利あり害あり
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べられてる。ビュッフェ方式の会食だ。パーティ開催の音頭をパパが取って、無事に始まった。ルシルが、パパやママに付いて回りながら大人の出席者に挨拶してくのを見守る。

「完璧やなぁ〜」

「どっからどう見てもアリサちゃんだよね」

「もしかして、こっちのアリサが偽物なんじゃないの?」

「んなわけないでしょうが。ルシルが目の前で変身したうえであっちに行ったの、みんなで見たでしょ。ていうか突くな」

「アウチッ」

あたしの頬をつんつん突くアリシアのおでこにベシッとツッコみを入れる。挨拶回りが終わった後、ルシルはさっきの男子たちの相手をするようにパパに言われて、そっちへ向かった。そして男子たちと始まるお喋り。

『なぁ、みんな。俺さ、この子たちを見ているとさ。あの国民的アニメの登場キャラが思い浮かぶというか、なんというか・・・』

「国民的アニメ・・・?」

ルシルと話してる男子3人の姿をよく見る。そして「あっ!」あたし達みんなが察した。

「ドラ○もんの、の○太くん、ス○夫くん、ジャ○アンくん、です!」

リインが言うように、体が大きくて偉そうな男子、オドオドしてて気弱そうな男子、話の合間にちょっとした自慢話を織り交ぜる男子。言われてみれば確かにそうね。んで、特にその3人がルシルにちょっかい、っていうかアプローチっていうようなことを仕掛けてくる。

「ねえねえ、もしかしてこの3人、ルシル・・・じゃなくて、アリサに気があるんじゃない?」

「そうやんね! アリサちゃん、モテモテや〜♪」

「モテモテですぅ〜♪」

「んなっ! ち、違うわよ!」

そう否定はするけど、ルシル達の会話は将来云々って話になってきた。どこに住みたい、とか、どっちの会社に勤めようか、とか。完全に結婚した後のことを考えての会話だって判る。

『アリサ』

「え、はい、なんでしょう?」

ルシルの様子がガラリと変わったから、つい丁寧語になっちゃったわ。

『コイツら、アリサと結婚したいんだと』

「あ、うん、そうらしいわね」

『断るぞ。いいな?』

もちろん結婚相手をここで決めるつもりなんて初めっからないから「う、うん。いいけど・・・」そう答える。なんていうか、ルシル、不機嫌になってない? みんなもルシルの様子が変わったことに気付いて困惑してる。

『アリサは結婚したくないんだろ。なら俺が断ってやる。・・・アリサをコイツらに渡してたまるか』

最後のは囁き程度だったけど聞こえはしたから「え・・・?」って訊き返す。

「ちょっ、どういうこと!? なんか意味深なセリフなんだけど!」

「ルシル君、今のどうゆう意味なん!? まさか、ルシル君はアリサちゃんのことが・・・!?」

「いつ!?
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