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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico14病罹れば利あり害あり
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わ」その完成度に思わず拍手。
それからあたしは、今日開かれるパーティの出席者について出来るだけルシルに伝える。そのほとんどが初対面であって、そうそうあたしとルシルが入れ替わってることに気付かれないって。
「でも気を付けなさいよ。うちのパパとママも参加するから」
「その辺りはちゃんと気を付けるわよ」
「ホンマに判らへんね〜」
「です〜♪」
とりあえず今やれることは全部やったわ。あとは時間が来て、モニターでパーティ会場とルシルを見守るだけね。時間が来るまで何度もルシルの演技の練習。徐々にテンションが上がってく所為で、「あははは、上手いわホント!」あたしも熱が入ってきた。
「――さて。そろそろ行ってくるよ。何かあったら念話で呼び掛けてくれ」
オレンジ色を基調にしたノースリーブのキャミソールタイプのワンピースと、ボレロカーディガンを組み合わせたパーティドレスを着たルシルが、あたしの部屋を後にする。そしてあたし達は、あたしの姿をしたルシルの様子を、部屋の中心に展開してる大画面モニターで視聴。
まずは、パパとママとの会話。ルシルはあたしに成りきってるおかげか2人には気付かれてない。それからエントランスへ移動して、出席者の歓迎。次々とやって来る出席者の中には、あたし達よりちょっと上かなって感じの歳と思う子供たちが何人かいる。その内の1人の男子がルシルに近づいて、『今日はお招きありがとうございます、アリサさん』ってルシルの手の甲にキスをした。
(うへぇ・・・!)
その光景に鳥肌が立つ。熱が出ていなかったらあたしがあの場に居ることになる。それはつまり、あのキスがあたしの手の甲にされちゃってたわけで。そう思うと「よかった、熱出て」って安堵。
「王子様みたいだね」
なのはがそんなことを言うと、「あー、うん。よく海外のドラマとかにあるね」すずかが同意する。フェイトも「ミッドでもそういう習慣あるよ。敬愛の意味を込めて」異世界情報を語った。
「でもさー。ああいうのって初見で、どうも思ってない男子にやられても気持ち悪いだけと思うんだよね〜」
シャルはあたしと同じ考えで、「ルシル君以外にされてしもうたら悲鳴上げるかもしれへんなぁ」サラッと大胆発言をしたはやて。アインスは「オーディン・・・」昔の夜天の主の名前を漏らして、「むぅ?」リインは理解できずに唸るだけ。なんか可愛いわね。
『こちらルシル』
「どうしたの?」
『コイツ、ぶっ飛ばしていいか?』
「なんかごめん。でも耐えて。気持ち悪いのは解るけどさ」
『・・・了解。アリサやバニングス家の立場を悪くするわけにはいかないから』
「ありがと」
そして舞台はエントランスからホールへ。丸テーブルが幾つもあって、その上には料理は並
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