暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico14病罹れば利あり害あり
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、あたし達に伝えた。その内容っていうのが・・・

「わたし達の誰かが、アリサの身代わりになればいいんだよ!」

だった。あたしに変装して、あたしの代わりにパーティに参加する。でもそれって、「出来るの? パパにも気付かれない程に完璧に」かなりの難易度になると思うんだけど。

「とりあえず。アリサの外見に合わせられそうなのはわたしとフェイトくらいだよね」

「えっ? あ、で、でも、身長を見るとアリシアじゃ足りない、よね・・・?」

「じゃあ、フェイトね。はい、けって〜♪」

「ええええっ!?」

止める間もなく勝手に決まったあたしの身代わり。急に指名されたことで困惑するフェイトの髪を結ってたリボンをアリシアは解いて、フェイトの髪型をストレートにした。続けて「フェイト。アリサの声真似!」そんな無茶ぶり。

「え? えっと、アリサの声真似・・・は、その、コホン。あたし、アリサ・バニングスよ。いつかシグナムを打ち負かすんだから!」

フェイトが後ろ髪をサッと払いながらあたしのモノマネ?をしたんだけど、「ぷふっ」違和感バリバリな所為でアリシアが噴き出した。当然、「っ!?」フェイトは笑われると思わなかったからかショックを受けた。

「笑うなんてひどいよ、アリシア! アリシアがやってって言ったからやったのに!」

「ごめん、ごめん! だってまんまフェイトなんだもん!」

わーん!って半泣きなフェイトの頭をよしよしって撫でるアリシア。とにかく、アリシアの案はボツってことに・・・って思ったとき、「ルシル。お前の変身魔法ならどうだ?」アインスがルシルに振り向いた。あたし達もルシルを見る。そういや変身魔法を使えるんだったわね。しかもかなりの演技派。あたしに成り切るなんて簡単なはず。

「ルシル。あんた、あたしに変身なさい!」

熱や解決策が出た所為かちょっとテンションが上がってきちゃったわ。

「・・・アリサに変身すればいいんだな」

ルシルがスッと立ち上って指をパチンと鳴らすことで生まれた閃光が、あたし達の視界を一瞬だけ閉ざした。視界が開けると、制服を着たもう1人のあたしがそこに居た。

「これでどうだ? 外見も声も、アリサそのまんまだろ?」

あたしの姿をしたルシルがその場でくるっと1回転。なのはが「わぁ。これなら気付かれないね♪」パチパチ拍手。すずかも、あたしとルシルを何度も見比べたり触れたりして、「うん。これは私でも気付かないかも」って驚きを見せる。

「それで? あたしの着るドレスはどれよ。この状態で着替えるより、そのデザインのドレスに直接変身するわ」

ルシルがそう言って、さっきのフェイトのように後ろ髪をサッと払った。おお!って歓声が起きる。あたしも、「すごいじゃない。これなら確かにバレない
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