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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico14病罹れば利あり害あり
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んもう! 恋のキューピットなんてやるんじゃなかった! 邪魔してこうようかなぁ?」

「やめんか」

悔しそうに頭を両手で掻くシャル。同じ2組のはやてとルシル、それになのは達が「それは困ったね〜」と苦笑。そしてシャルは「ああもう! ルシル!」に振り向いて、「好き! 付き合って!」って他の生徒の目がある中で堂々と告白。あたし達も、他の生徒のようにギョッとするのが当然なんだろうけど・・・

「ほぼ毎日で堂々告白とか」

ルシルが呆れてるようにあたし達もその光景に慣れてしまって、またか、って感じ。あのはやてすらも「シャルちゃん・・・」憐みの目を向けた。ルシルは「なぁ、シャル。その一発芸、もう面白くないぞ?」なんて言う始末。

「一発芸じゃないよ! 愛の告白だよ! 女の子の一世一代の勇気を、一発芸なんて・・・ひどい!」

「一世一代の意味を調べた方が良いな、シャル。君の人生は何回あるんだよ」

「むぅ!」

頬をぷっくり膨らませてルシルを睨むシャル。そしてルシルは「そうむくれるなよ」両人差し指で膨れたシャルの頬をプスッと刺したから当然、「ぶふー」口から空気が漏れる。あはは、って笑うルシルだけど、シャルの機嫌はちょっと悪いまま。
さすがに「悪かった。謝る。すまない」ルシルが頭を下げた。シャルのそんな態度がちょっと珍しいからあたし達は少し心配になる。けど、シャルはやっぱりシャルだった。シャルはルシルが顔を上げた際に、ルシルの唇と自分の唇が触れるような姿勢を取った。

「アカン!」

「さすがにやめた方が良いって」

肉体接触(そういう)のってルシルは嫌いだから、本気で怒られるよ」

はやてとフェイトとアリシアが制止を掛ける。ルシルがそれを聴いて、すすすと音もなく後退した後、「謝って損した」って言って嘆息。シャルは「いいじゃんか〜。お互い、初めてじゃないんだし?」なんて言うから、「!!?」周囲がどよめいた。

「おまっ・・・!」

「だよね〜、ル〜シル〜?」

「そういうことを、こんな場所で言うなというに!」

「いいじゃん、ホントのことんだしさ〜?」

上目遣いのウィンクをするシャルと、なんでかシャルにだけ、お前、って使う時があるルシルがぎゃあぎゃあ言い争いを始める。そんな2人をいつ止めるか、って時に「へくちっ!」くしゃみが出た。
ずずずっと鼻を啜って、「あー、なんか今日は寒いわよね・・・?」周りに居るみんなにそう訊いてみた。するとみんなは顔をそれぞれ見合わせた後、「そうでもないよ?」なのはが小首を傾げた。みんなもそうで、寒がっているのはどうやらあたしだけみたい。

「どれ、少し額を出して見ろ」

「ちょっ・・・!」

シャルとの言い合いをやめたルシルが急にあたしの前髪を押し退けた上で
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