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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico14病罹れば利あり害あり
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†††Sideアリサ†††
「ルシルぅぅーーーーっっ!!」
怒声をあたしは上げた。だってしょうがないでしょ。あたしの姿に変身してるルシルがまたあたしの想定外のことを仕出かしたんだから。そんなあたしに「落ち着いて、アリサちゃん!」なのはがそう言って、「そんな大声出したらダメだよ!」フェイトが注意してきて、「熱が今以上に上がっちゃうから!」そしてすずかが、ベッドの上に立ち上ったあたしを寝かそうと袖を引っ張った。
「うぁ・・・」
みんなの言うように視界がぐらぐら揺れる。あたしは大人しく座って、もう1度ベッドに横になる。すずかがあたしに布団を被し直してくれて、あたしが立ち上った時にベッド縁まで吹っ飛んだ濡れタオルを「アリサさん。大丈夫です?」リインが拾ってくれて、あたしのおでこに乗せてくれた。
「あー、大丈夫よ。ありがとう、リイン。・・・あのさ、ゴメンなんだけど、タオル濡らしてくれる? ちょっとぬるくなってきたから」
「あ、はいです」
「私がやるよ、リインちゃん」
リインからタオルを受け取ったすずかが、あたしのベッド脇にあるナイトテーブルに置かれてる洗面器にタオルを濡らした後、あたしのおでこに乗せてくれた。あぁ、冷たくて気持ちいい〜。
「アリサちゃん。一応、ルシル君を呼び戻すか・・・?」
はやてがモニターに映るルシルからあたしに視線を向けてそう訊いてきた。あたしの部屋の中央に展開されたモニターには今、うちの家で催されてるホームパーティの様子が映し出されてる。
そしてルシルは、熱を出して参加できないあたしに代わって参加してくれてる。最初は、これで大丈夫、なんて思っていたけど、今となっては自分の選択のミスに頭を抱えたくなる。とりあえず「そうね。お願い」ルシルを呼び戻すことにした。
(大事なパーティだったからルシルにあたしの代わりを頼んだんだけど、こんなことになるんなら正直に不参加を選べばよかったわ・・・)
どうしてこうなったのか。それは今朝まで遡らないとダメ。
・―・―・回想よ!・―・―・
「ちくしょう。これ見よがしにイチャイチャしやがって」
シャル達4年2組の教室前の廊下でみんなで話をしてる時、シャルがある方を見ながら悪態を吐いた。そっちを見ると、男子と女子が仲良く並んで笑い合ってる。あれって確か、「あの男子だっけ、ルシルにやきもち焼いて敵視してたのって」少し前まで2組の問題になってた男子と女子。
「そうやよ。ちょう前にシャルちゃんが恋のキューピットを買って出てくれてな。そんで刀梅ちゃんと武塔君、付き合うことになったんよ」
「俺と亮介の問題は片付いたが、今度はシャルがあの2人の様子でイラついているんだよ」
「こっちは全く以って上手くいってないのにぃ〜〜! ああ
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