平穏〜tranquility〜
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て来たんだな。で、どうだったんだ?」と言う慧斗。
「ああ、今その話をしてたんだ。」と晃政が、慧斗をを呼び話を続ける。
「簡単に言うと、蜜羽達はやる気だ。そして、大量の兵士と、魔装断片を持っている。」
昴が(魔装断片)という、兵器の説明を始める。
「あれは恐ろしい。一発で1000人単位の命を奪えるんだから。他にも傷を治せる魔装断片もあったな。」
「もぅ。その話は終わりにして食事にしようよ」と瑠璃が言う。どこか悲しみを隠してるように無理に笑って言う。
「そうだな。その話は後にしよう。お腹へったし。早く飯にしよう。」俺も流石に腹が減ったと、隣のほのかに同意を求める。
「そうですね。」ほのかも笑顔で同意の意を示してくれた。
全員が席に着くと
料理が運ばれてくる。
「うぉー。久しぶりの豪華な飯だ?」と豪快に飛びつく、昴、慶星。
湊真も飛びつきたかったが、抑えた。誰かが止めないといけないからだ。そのおかげで楽しく食事をする事が出来た。みんなが先に出て行き、俺も出ようとすると瑠璃に引き止められた。
「待って湊真。あの、今夜空いてますか?私…いきたい。」
「気持ちの準備とか必要だから、少し待ってくれ。」
それから2時間ほどが経過し、準備も整った。
ほのかとの約束は、そのあとに回してもらった。
「いくよ?後悔しないよね?やっぱり、未来のためにもここで。例え、痛みを伴っても。」「……やっぱり見たくなかったねこんな悲しいの」と8年前に焼け、そのままになっていた村を見る。蜜羽達が住んでいた村、いや、村のあった場所を見る。
「けど、これで前に進める」
「そうだね。もうこんな悲しい事を起こしちゃいけない。でも、どうすればいいの?私わからないよ。」
「でも、希望はあるよ。天下二分の計」
「えっ?私の国と蜜羽の国で?」
「ああ、東を蜜羽達が、西を俺達がだ」
「私は戦争を終わらせたい。でも、戦わなくちゃいけないんだね。」
「ああそうだ。だけど、戦いだけじゃない。同盟だってある。いくらでも道はある。」
「そうかぁ。もう、誰も悲しませたくない。」
「そうだな。」
「力を貸して。戦いを終わらせる為に」
「ああ。」そう答えて、瑠璃の肩に手を置く。帰り道、湖の水面に映る月をみる。月と水面の月、裏と表、影と光。決して混ざり合うことのないもの。
部屋に戻り、
約束の時間通りにやって来た訪問者を迎え入れる。
「ほのか。入っていいよ。」
いつもと同じように、許可を求めるまで部屋に入らないほのかの態度は、ある人物にも見習って欲しいところだ。
「失礼します。」
ほのかは、部屋のドアを閉めて俺の目の前に立つ。
「座ってくれ。」
示された椅子に座るほのか。昼間の話の続きを促すことはせず、ほのかが話し始めるのを待った。
「湊真さん」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ