第5話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
GXを奪取してからオレはこの世界に転移して最初に降り立った場所へと向かっていた。
基地への転移は実のところをいうと自由にできるわけではない。マーカーを打ち込んでいない場合は転移して一番最初に降り立った場所でしか転移はできない。神様に自由に行き来できるようにと特典をもらう時に言っておいたはずだが、またしても機能に欠陥があったわけだ。もう慣れてしまったので今更文句を言う気はないがな…。
「いや〜、ついに念願のガンダムゲットだよ。長かったわ………、苦節4年。頑張ったかいがあったな〜。」
『何を言っている。本当に大変なのはこれからだろうに。』
「いや、わかってるけど、今言わないでくれますかね…。感慨に浸りたい気分だってのに…。」
もうコイツとのこんな会話にも慣れたな…、最初の頃といえば修行の時の影響で全く頭が上がらなかったもんだが。
そんなこんなでオレはGXを操縦して目的の場所へと向かっている。今まで使っていたジンはハロのやつが操縦している。このジンはハロでも操縦可能なように最初からコクピットを改造してある。機動戦士ガンダムOOに登場するガンダムデュナメスやケルディムガンダムのコクピットを想像してもらうとわかりやすいかもしれない。
オレは基本、衣食住とMSの修理や弾薬等の補充位しか金は使っていないため輸送機なんかの類は手に入れていない。GXを盗み出した工場から目的地まではかなり距離が離れており、いくらMSを使っていても大分時間が掛かりもう5日も経つが未だ着かない。本当に輸送機なんかを手に入れておけば良かったなと思っていると
『洸。』
「んっ?どうしたハロ?」
『前方5kmに街があるようだ。今日はそこで一泊してはどうだ?』
街で一泊か…。あの場所まではまだ距離があるから今日中に着くなんて無理だしな。この5日間野宿ばかりだったからな………よし。
「わかった、その街に泊まるか。MSはどこに隠しておく?」
『ここら一帯の地形データを解析したところ街の近くに森があり、奥に進んでいくと洞窟がある。そこなら誰にも気付かれないように隠すことが可能だろう。』
「じゃあそうするか。しかしやっとまともな寝床にありつけるな。」
というわけで一泊する宿を探すため街にやってきた。なかなか賑やかで活気づいた所だな。
『どうしたんだ?』
「いや、賑やかでいいなと思ったんだよ。」
この世界に来て4年。何だかんだ色んなことがあったが随分とこの世界が気に入っちまったなオレ。戦後の影響で治安も悪かったり、シベ鉄やイノセント、中央政府のこと等色々と問題点はあるものの、みんなたくましく生きてて決して悪いことばかりの世界じゃないと思えるように
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ