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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0933話
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けど、アクセルのおかげで盗賊の殆ど全てを倒す事が出来たから、ここには自分達に任せてくれって言われてね」

 そう告げる高畑に、ムウもまた頷く。
 そんな中、ロゥリィとムラタだけはお互いに無言で言葉のやり取りをし……

「ごめんなさぁい」

 やがてロゥリィが小さく謝罪の声を上げた事でお互いに和解したらしい。
 この2人の関係も独特だよな。
 そんな風に考えていると、やがてメイドのカイネとかいう老婆が現れて頭を下げてくる。

「皆様、この度はイタリカを救って下さりありがとうございました。ピニャ殿下がお待ちですので、どうぞこちらの方へ」
「捕虜はどうする?」

 ロープで手首を縛られ、連行されている盗賊達に視線を向けながら尋ねる。
 その視線にビクリとした盗賊達だったが、特に何を言うでもなく沈黙を守る。
 目の前で仲間達を皆殺しにされ、同時に俺達の正体がアルヌスの丘に陣取っているシャドウミラーであると知って精神的に折られてしまったのだろう。

「よろしければこちらでお預かりしますが?」
「……そうだな。テュカ、任せてもいいか? さすがにこっちから誰も人を出さないって訳にもいかないしな」
「はい、分かりました。お任せ下さいアクセル様」

 ペコリと一礼するテュカと捕虜がカイネの合図によって近寄ってきたフォルマル伯爵家の兵士と共に去って行く。
 それを見送った後、俺達はカイネの案内に従い謁見の間――と呼ぶには大袈裟過ぎるが――へと通されるのだった。





「捕虜に関してですが……」

 部屋に入ってお互いに短いやり取りをした後、早速とばかりにピニャの護衛の女騎士、ハミルトンがそう切り出してくる。

「ちょっと待て。悪いが政治に関するやり取りは専門の者に任せたい」
「いえ、ですが話に関しては今……」

 俺の言葉に訝しげな表情を浮かべるハミルトンをそのままに、通信機を取り出して投影モードで起動させる。
 そうして姿を現したのは、冷たい表情を浮かべたエザリア。
 向こうからもこちらは見えているのだろう。どこか呆れた色をその瞳に浮かべて口を開く。

『武器を売りに行った割には、随分と時間が掛かったわね』

 突然映し出されたエザリアの映像に、その部屋の中にいた者達でもシャドウミラー関係者以外は驚愕の表情を浮かべる。
 ただし、ピニャは心ここにあらずといった感じで惚けていたが。
 ピニャには俺達の戦闘は刺激が強すぎたのかもな。そんな風に考えつつ、エザリアに言葉を返す。

「まぁ、そう言うな。このイタリカが連合諸王国軍の残党に襲われていたんだから」
『……あら、帝国とか名乗っている割には、随分と脆弱な指導力しかないのね』

 その言葉にハミルトンがピクリと頬を動かすが……やは
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