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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0933話
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詳しい連中がこいつらを調べまくるだろう。
 さすがに命を取るような真似はしないだろうが、それでも色々とキツい事になるのは明白だ。

「し、死なないんだよね!?」

 そんな言葉に、俺は迷い無く頷く。

「それはそうだろ。大体、お前達が使っている魔法に関して解明したいんだ。死んでしまったら元も子もない」

 その代わり、扱い的にはモルモット的な感じになるが。
 唯一の救いは、モルモットと言ってもアギラとは違って扱いは人道的だという事だろう。
 ……ロイド辺りは微妙に怪しいが、セシルがいるんだし大丈夫だと思う。
 大体非人道的な扱いをすれば、麻帆良の魔法使い達がどう反応することやら。ウズミにしても、星刻にしても、基本的には人道的な性格をしているしな。
 そんな風に考えていると、やがて視線の先では盗賊の最後の1人がロゥリィのハルバートによって頭部を砕かれ、地に伏したのが確認出来た。

「さて、これでイタリカを巡る戦いは終わりだ。……ほら、行くぞ。お前達の身柄を俺達が得るには、一応イタリカの上の方と交渉しなければいけないからな」
「……え? あんた、イタリカの人間じゃないのかい?」

 その言葉に、ようやく目の前にいる連中が何を勘違いしているのかを理解する。
 確かにイタリカを守っているんだから、そう思ってもしょうがない。……さて、どうするか。そう一瞬迷ったものの、あくまでも俺がイタリカの住人だと判断すれば向こうはこちらを甘く見る可能性もある……か? ここまでズタボロにやられたってのに、どうこうするとも思えないが。
 ただまぁ、その辺の希望に関しては前もって折っておいた方がいい。

「何か勘違いしていないか? 確かに今はイタリカに協力しているが、俺達はシャドウミラーという国の者だ」
「シャドウミラー?」

 聞いた事がないのか、女の魔導士が尋ね返してくる。
 これは、帝国が俺達の事を全く教えていない……というのは有り得ないと思うし、何より帝都で行われた宣戦布告に関しては……ああ、なるほど。あの時にはまだ完全に集結していなかったのを思えば無理もないか? もっとも、連合諸王国軍に合流してからこいつらがシャドウミラーという名称を聞いた覚えがないのには疑問を覚えるが。
 ……待て。何か勘違いしていたのか?

「お前等、元は連合諸王国軍に参加していたのに間違いはないな?」

 その問い掛けに全員が頷くのを見ながら、一瞬頭を悩ませ……まぁ、結果が変わるんじゃないし、こいつ等が俺達を知らなくても別に問題はないだろうと判断する。

「シャドウミラーってのは、お前達がアルヌスの丘で戦った勢力だ。それが俺達だよ」

 俺の口から出た言葉がもたらした効力は、絶大だった。
 数秒前までも怯えてはいたのだが、それまでの怯
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