BOB本選
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が呆気に取られる。そして、ボロマントがペイルライダーに近付き、拳銃を抜く。
なんとなく流れる嫌な雰囲気、全員がそれを察した。
「おい、あれ撃たせていいのか?」
「よ、よくない…うぅんダメ!」
アスナが大声を上げた時、ケンがものすごい速度で走り、飛び上がって踵落としを繰り出した。
「ケンくん!」
「おぉっ!さすが!」
盛り上がるALO組。だが、次のケンの台詞がその雰囲気を壊した。
『はじめましてだ死銃。もしくは久しぶりか?
言っとくがその銃でもう誰も撃たせねぇから覚悟しやがれ?』
全員が黙る。最初に口を開いたのはアスナだった。
「ねぇ、シジュウってなに?」
「さ、さぁ…なにか人の名前なんじゃ…?」
「で、でもよぉ。ケンのあの目は完全に本気だぜ?
まるであの時の最終戦並の…」
「もしかして、お兄ちゃんが昨日からおかしかったのも関係あるんじゃ…」
「リーファちゃん。その話聞かせてくれる?」
そしてALO組の討論会が始まるのだった。
___________________
都市廃墟、そこで俺は死銃を探す。
もちろん、死銃が潜伏し、狙っている可能性もあるから、警戒は怠らない。
そんな中、シノンを見付けた。そして、その後ろに死銃の姿。
「シノン逃げろ!」
俺が声を出すと、シノンはこっちを見る。
そして、スナイパーライフルを構える死銃。俺は無意識にガンブレードを取り出した。
早撃ちだと俺に勝ち目はない。やるなら銃弾を狙う、行けるか?いや、行くしかない。
死銃の予測線に合わせて俺も発砲。狙い通り銃弾と銃弾がぶつかり合う。さすがの死銃も狼狽えたのか、怯む。その隙にシノンの腕を引っ張って、ビルの中に押し込んだ。
「なんで、死銃が…、ここに?」
「何でそれを……キリトか。
兎に角、お前たちの考えが甘すぎる!俺が奴を引き付けるからシノンはキリトと…」
「いや」
「はぁ!?」
「もう一人にしないで…お願い」
もう?もうって何だよ…。シノンを一人にするのに前科があるみたいに…。
くっそ…仕方ない。俺はスタングレネードを投げ付け、そのまま逃げた。途中で車と馬を見付けたので車を拝借。
シノンを後ろに乗せて、走り出した。
「シノン、後ろの車を壊すんだ!」
「え……?」
「あいつの移動手段を潰すんだ!早く!」
「う、うん…やってみる…」
シノンはライフルを構え始める。俺は運転に集中しようと前を向く。だが、後ろからライフルの発砲音が聞こえない。
「え……なんで……」
「何だ、どうした?」
「引けない…なんでよ、トリガーが引けない…」
その声は、掠れた悲鳴のようにも聞こ
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