episode3 ーOver Destinyー
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ドラゴン!!漆黒の竜使いの名は伊達じゃないぞぉ!エド・フェニックス選手、レンカとドラゴンとの固い結束を打ち破れるか!?」
「ふん、いくらモンスターを呼び出そうが僕のE・HEROの敵じゃない。カードを一枚伏せてターンエンドだ。」
若干不機嫌さを露わにしてターンエンドを宣言するエド。恐らくは明らかに自分のが有利なのにレンカを擁護するようなコメントをされたからだろうと推測する。
確かにエドのフィールドには、レンカのレッドアイズと対をなすブルーアイズの攻撃力すらも凌駕するモンスターが存在している。さらにきっちりとセットカードも伏せられ、「無防備に攻撃して来ようものなら、返り討ちにしてやろう」などと言う気迫すら感じられる。
「ドロー。…………っ!」
レンカはたった今手札へと加わったカードーー真紅眼融合、を見て、一瞬だが驚愕しすぐに余裕を含んだ笑みを浮かべる。
このカードがあれば、このターンで決着がつけられると判断し、さらにデッキが自分へと力を貸してくれた、と歓喜する。
「マジックカード、真紅眼融合 発動!」
カードを決闘盤に半ば叩きつけるようにして、それを発動させる。
「っ!?ここで融合魔法だと!!」
「おおっと、レンカ選手!ここでレッドアイズ専用の融合魔法の発動だぁ!一体どんなモンスターを召喚するのだぁ!?」
エドは不味いと表情を歪め、MCはレンカの切り札の登場に心躍らせ、思わず実況に余計な熱がこもる。
「フィールドに存在する真紅眼の黒竜と、デッキに眠るデーモンの召喚を素材に融合!」
「くっ、デッキから融合だと!巫山戯るな!」
体から紫電を迸らせる筋肉隆々とした悪魔とレンカの場に存在していたレッドアイズが渦へと呑まれ、次第に姿形を変形させていく。
「紅き瞳持つ漆黒の竜よ、悪魔の力と交わり、新たな力目醒めさせん!融合召喚、現れ出でよ、悪魔竜 ブラック・デーモンズ・ドラゴンッッ!!」
渦の中から姿を見せるのは、悪魔の姿を持った漆黒のドラゴン。身体中から雷を迸らせ、呼び出された事に歓喜してか、身の毛もよだつような咆哮をドーム内へと轟かせる。そして、観客たちはそのドラゴンから放たれる威圧感に喋り声すら忘れ押し黙る。
「……さぁ、バトル。ブラック・デーモンズ・ドラゴン!シャイニング・フェニックスガイを攻撃しろ!」
「っ!?正気かっ!」
「まだボケるような歳じゃない。
攻撃宣言時、墓地のブレイク・スルースキルを除外し、エフェクトを発動。フェニックスガイのエフェクトを無効にする。」
「墓地から罠カード、だと!?いつの間に!」
墓地からの罠カードの発動に思わず叫ぶエド。第一、レンカのデッキはレッドアイズの連続召喚に重きを置いているため、墓地に送る機
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