第二百十三話
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第二百十三話 その当日
路上ライブ当日になった、その日になるとだ。
七人は一旦今田先生のお屋敷に向かった、そこでだった。
まずは楽器を手に取った、そしてだった。梨花が全員に言った。
「それじゃあね」
「うん、今からね」
「ライブの場所に楽器持って行って」
「それでね」
「ライブしよう」
「そうしましょう、ドラムはね」
一番重くて持ち運びが難しいこの楽器はというと。
「魔法で持ち上げて行きましょう」
「じゃあ私がね」
ドラムの赤音が梨花に応えた。
「私の楽器だし」
「いえ、皆の魔法を使いましょう」
「皆で?」
「そうしましょう」
これが梨花の提案だった。
「赤音ちゃんだけが魔法使ったら大変でしょう」
「ううん、別に」
赤音は梨花のその言葉に笑顔で応えた、そうして梨花に対して明るいその笑顔のままでこうも言ったのだった。
「軽く行けるから」
「そうなの?」
「あれよね、テレキネシスの魔法よね」
超能力の単語も出した。
「浮遊の」
「その魔法を使ってだけれど」
「浮遊の魔法ならね」
赤音は今度は普通に魔法の単語を出した。
「それなら得意だから」
「それじゃあ」
「任せて、皆はね」
それぞれというのだ。
「それぞれの楽器持って行って」
「赤音ちゃんは赤音ちゃんで」
「私の楽器は私で動かすから」
その富裕の魔法でというのだ。
「だからね」
「それじゃあ」
「私も」
今度はキーボードの春奈だった。
「キーボードもかさばるけれど」
「浮遊の魔法でなのね」
「大丈夫だから」
自分一人でというのだ。
「安心してね」
「それじゃあ春奈ちゃんも」
「こうした時こそ」
魔法を使うと言う春奈だった。
赤音と春奈は浮遊の魔法をそれぞれの楽器に使って運ぶことにした、他のメンバーもそれぞれ楽器を手にしていた。
第二百十五話 完
2015・2・20
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