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戦国異伝
第二百一話 酒と茶その十二
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田殿だが」
「はい、一見しただけで」
「素晴らしい方だとわかりますな」
「それも実に」
「見事な方です」
「あの御仁はじゃ」
 兼続は言うのだった。
「天下を救えるであろうな」
「この天下をですか」
「それが出来る方ですか」
「うむ」
 確か声での返事だった。
「だからな」
「それでは」
「これからは」
「わしは天下の為に働く」
 謙信の言う通りというのだ。
「ではよいな」
「はい、さすれば」
「我等もその殿にお仕えします」
 家臣達も応える、そうしてだった。
 兼続もまた小田原に向かうのだった、織田家はまた一人掛け替えのない人材を手に入れた。


第二百一話   完


                          2014・10・10
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