暁 〜小説投稿サイト〜
最強の防御魔法使い〜水の換装滅竜魔導士〜
海辺の団欒 ~後編~
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周りを見渡すと1人見当たらないことに気づいた。

「ロノウェさんがいない?」

と小声でいう。どこ行ったあの人?
男の方を再び見ると近くにロノウェさんが。そして駆け足で男に接近し……。

「な?!貴様、いつの間にか?!ぐはぁ!」

蹴っ飛ばされた。
男にロノウェさんが見えなかったのか?

「フィール様、お怪我はありませんか?」

「ろ、ロノウェ、ありがとうなのです・・・」

「ふざけるなぁ!」

蹴飛ばされた男がナイフを持ってロノウェに襲いかかってきた。
ロノウェはすぐさまフィールをかばう形になる

「させるか!具現魔法陣!」

ロノウェと男の間に魔法陣を展開し、攻撃を防ぐ。それどころか、男は魔法陣に思い切りぶつかり、よろめくと、今度はユーキめがけて突進してきた。

「貴様ぁぁぁぁ!!!」

「水竜の鉄拳!!」

俺は一気に男に詰め寄り、腹に鉄拳を浴びせると男は吹っ飛んだ。流石に満身創痍になったから縛り付けた。

「大丈夫ですかロノウェさん?」

「大丈夫です。助けてくれてありがとうございます。」

「ロノウェは無茶し過ぎなのです!もし何かあったらどうするつもりなのです!」

「ご心配をおかけしました。」

おそらく俺がいたから素早く行動出来たのだろう。具現魔法陣の展開速度は結構早いから追いつくとわかってたんだろうな。
例えそうでなくてもロノウェさんならそのまま庇っていたな。

「フィール・・・」

「あなた・・・」

2人は抱き合った。

「お前を危険な目に合わせてしまったな…」

「私は大丈夫なのです。」

「残党もふん縛ったし、早く帰らないと日が暮れますよ。」

「私が操縦します。」

ロノウェさんが馬の手綱を持った。


結局主犯はただの盗賊。思ってたよりも単純だった。でもひとつだけ気になる。


そのままなんとかニルヴァレン邸に到着し、会合する部屋に招かれた。

「まずは今回、護衛してくれてありがとう。特にユーキ君。君のおかげで誰も怪我をせずに済んだ。」

「いえ、あの時ロノウェさんがうまく行動してくれたからなんとかなったんです。」

とりあえずお礼を一通り終えたクラウスさんは次に依頼料を出してくれた。そして俺たちは解散となった。

「あ、ロノウェさん、少しいいですか?」

「はい、なんでしょうユーキ様。」

「ロノウェさんが使った魔法ってもしかして・・・」

「ありゃりゃ、バレましたか。そうです。私の魔法はベウストロース。対象の無意識下に入ることができる魔法です。」

「やっぱりそうでしたか。いやーずっと考えてたんですよねー。山賊の件で確信できましたね。」

俺以外にもあの時、ライラやクラ
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