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『ひとつ』
『死後』

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いつか貴女は言った。
『死んだ人は地獄か天国に行くんや。でもな、どっちにも行かへん人は星になるんやで』
貴女は今、地獄か天国に居るの?
それとも星になったの?

愛に生きた貴女は美しかった。
何より誰より綺麗だった。
だから、天国で安らかな気持ちで居てくれてたら良いな。

もし、僕の大事な天使に、貴女の魂が宿ってたら...なんて考えたこともあった。
たったそれだけで、胸が熱くなって涙零れたりしたんだ。
そんなこと無いって解ってるのに、僕は馬鹿だから。

今も此からも、ずっと、永遠に忘れない。
あの時、僕に手を差し出してくれたこと。
僕を大事にしてくれたこと。

一緒に死のうと心で会話した時、貴女の為なら死ねると想った。
貴女が死んで、其の後も大事な存在が次々死んで、僕は一体何故生きてるのか怖くなった。
僕が死ぬのは許されなかった。

貴女は死後の世界から僕を見てくれてる?
貴女の居る死後の世界は温かい?
貴女から見える僕は、一体どんな僕だろう。
あの頃のまま、愚かで馬鹿な僕なんだろうか。

貴女に褒められて微笑んでもらえると、それだけで温かくなった。
其の感覚は今でもシッカリ覚えてる。
貴女に褒められる生き方をしたい。


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