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鎧虫戦記-バグレイダース-
第28話 男のふりをしている女性キャラは貧乳が多い
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よ。

「やっぱり、リオさんが一番いいと思うよ?」

マリーがリディに向かってそう促した。
彼はしばらく悩み込んでいたが、意を決し俺に言った。

「リオって呼んでみてくれ」
「‥‥‥‥‥‥‥リオさん」

俺は言われるがままに彼に言ってあげた。

「うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああッ!!
 スゴイしっくり来るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅううううッ!!!」

よく分からないが、何かに身悶えしていた。
結局、彼はリオと呼ぶことで決定したようだ。

「で、話は戻るがどうやって移動するんだ?」

迅が再び話題を戻したが、そもそも本題はそっちである。
このままだと俺は"鎧虫"への供物と化してしまう。
少なくとも傷が治るまでは何とかしてもらいたいものだ。

「じゃあ、誰かがジェーンちゃんをおんぶするのは?」

まただ。ちゃん付けよりも、その提案に驚かされた。
マリーの口から放たれる言葉は、しばしば俺に動揺を与えた。

「おんぶか‥‥‥うーーーん‥‥‥‥‥‥」

全員は唸り声を上げた。悩んでいるようだ。
一応、運び方としては良いとは思う。
シートとかに乗せて、引きずって運ばれるよりは数倍マシである。
だが、問題はその運び方である。
おんぶだ。そんな子供みたいな運ばれ方は、正直言って恥ずかしい。

「問題は誰が運ぶかだな」

俺の心情を無視して、すでに誰が運ぶかが論点に変わっていた。
誰か俺の恥ずかしさを分かってくれる奴はいないのか。

「私は体力ないからすぐ疲れちゃうよ」

マリーは喜んで背中におぶられそうだ。
彼女は見た感じパワー型には思えないので当然だろう。
背に腹は代えられない。こうなったら、流れに身を任せることにしよう。

「じゃあ、ホークアイなんてどう?」

前言撤回。突然の事で声が出なかったが、彼女は何と言っただろうか。
あの変態野郎に運んでもらうのはどうかと提案したのか。

「はぁ!?何で俺がアイツをおぶんなくちゃいけないんだよ!!」

当のホークアイでさえ、このような反応を見せている。
俺もこれほどの重傷を負ってなければ、同じような反応をしていただろう。
それほど驚愕な提案だったのである。

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥いいぜ」

だが、このまま森の中で足止めを食うのも困る。
"鎧虫"が来て襲われたら、俺は戦えない。
出来る限りリスクを避けるために
やはり、背に腹は代えられないのだ。

「‥‥‥‥‥‥早く背負えよ」

前を見ると、全員は驚いた顔のまま静止していた。
俺が否定しなかったことが、そんなに衝撃的だっただろうか。
ようやく、ホークアイが俺の前に座り込んだ。

「よいしょ‥‥‥っと」


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