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鎧虫戦記-バグレイダース-
第28話 男のふりをしている女性キャラは貧乳が多い
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 ぎゅうううううッ!!

マリーがホークアイの殴られて腫れた方の頬をつねった。
あれはすごく痛いだろう。だが、自業自得である。

「女の子にそんな事言っちゃダメでしょ!」
「いででででででででででででッ!わ、悪かったよ!!」

ホークアイは両手を合わせて謝っていた。
そんな光景を見ているだけで心が癒された。
はっ!ダメだ。俺は一人で戦ってやるんだ!
仲間なんていらない!仲間なんて‥‥‥‥‥‥‥



    **********



「というわけで、ジェーン」

迅が俺に話しかけてきた。全員が俺の周りを囲んでいた。
隣にはマリーが座っていた。何故か俺になついている。

「しばらく君は旅に同行してもらうことになるけどいいかい?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥あぁ」

というか、否定のしようがない。この状態で森に置いて行かれたら
数時間後には確実に″鎧虫"の腹の中にいるだろう。もちろんバラバラで。

「やったー!よろしくね、ジェーンちゃん♪」
「なっ!‥‥‥‥‥‥あぁ」

マリーが笑顔で言ってきたので、俺は相槌を打った。
何度呼ばれてもちゃん付けだけはなかなか慣れそうになかった。

「だが、どうやって移動しよう?」

銀髪の男が訊いてきた。名前が思い出せない。
何だったか‥‥‥‥意外と複雑だったような。

「ん、何だ?コイツの名前なんだったけ?
 確か意外と複雑な名前だった気がするが
 とでも言いたげな顔してるな」

何で分かったんだ!?コイツ心を読めるのか!?
俺は驚きのあまり動揺を隠せなかった。

「図星みたいだな。なら教えてやるよ。
 俺の名はリディニーク、リディと呼んでくれ!」

リディニークは自分を親指でさして
自慢気に自己紹介した。

「みんなはアイツの事をリオと呼んでいる」
「リオさーん♪」
「ちょ、やめろ!これ以上リオさん派閥を増やすな!」

迅やマリーがリオさん派を増やすのを
リディニークが抑えようとしていた。

「じゃ、リディで」
「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおッ!!ありがとう!!」

何だか彼がかわいそうに見えたので
少し言ってみたつもりだったが、ここまで喜ばれるとは。
リディは俺の両手を掴んで上下に振っていた。

「あんまり強く振らないでくれよ、リディさん。傷に響くから」

振られるたびに鈍い痛みが腹部に走るので
俺は正直に言って止めてもらうように言った。
しかし、リディは微妙な表情をしていた。
言い方が悪かっただろうか。

「‥‥‥うぅ、何か違和感が‥‥‥‥‥‥」

そっちか。そっちの事だったのか。自分で呼ぶように言ってきたくせに
違和感を感じるってどういうことだ
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