暁 〜小説投稿サイト〜
鎧虫戦記-バグレイダース-
第28話 男のふりをしている女性キャラは貧乳が多い
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
!!!」

ホークアイは俺の右ストレートを顔面に喰らって
空中を何回も回転すると少し遠くに落下した。

「このクソ野郎!!」

やっぱり仲間なんて信用できるか!!
腹部に激痛が走り、身を捩りながら心の中でそう叫んだ。
すると、向こうからマリーがホークアイの元に駆け寄って来た。

「あーあ、だからやめといた方がいいって言ったのに」

完全にのびている彼を見ながら彼女は言った。
そして、俺の近くにまで寄って来た。手にはスープがあった。

「はい。これとっても美味しいよ♪」

彼女がそう勧めてきたので、俺は器を受け取った
確かに、器の中からは美味しそうな香りが広がっていた。

 ぐぅぅ‥‥‥

腹がなった。少し恥ずかしかったが
昨日の夕方から何も食べてないので
正常に内臓が働いている証拠だろう。

「早く食べて食べて♪」

彼女が笑顔で促してくるので
俺はスプーンですくって、それを口に運んだ。

 ゴク‥‥‥

「‥‥‥‥‥‥うまい」

純粋な感想だった。お世辞でも何でもなくただ正直に美味かった。
ボロボロの身体での食事だからだろうか。

「良かった。ちなみにね、これ作ったのホークアイなんだよ♪
 ジェーンちゃんがさっき殴り飛ばしてあそこで倒れてる人」

また名前を呼ばれた事よりも、これを作ったのがアイツと言うことの方が
あまりにも意外すぎて絶句した。あの変態野郎がこれを‥‥‥‥‥‥

「さっきアイツを殴っちまってごめん」
「いいよぉ。だって、いつも私にイタズラしてくるから
 お顔にビンタ打ち込むのが日常茶飯事だもん」

そんなんでいいのかアイツは。変態野郎でしかも終わってるぞ。
俺の中でのお前の異名は“女の天敵”だぞ。

「ハッ!!」

 ガバッ!

ホークアイが急に起き上がった。意識を取り戻したらしい。
やはり弱っていたためパワーが低かったのだろうか。
(でも空中回転するぐらいの一撃を喰らって、すぐ起き上がるってのは
 一体今までに何回こんな感じの攻撃を受けて来たんだ?)

「ッッ、痛ぇなぁ。もう少し手加減しろよ‥‥‥‥」

赤く腫れた右頬をさすりながらつぶやいた。

「お前が俺の胸を触って来たからだろうが」
「いや、でもお前ペッタンコじゃん」
「んなッ!!!」

俺はホークアイの一言に顔が真っ赤になった。
密かに胸がない事を気にしていたのに。
コイツはデリカシーってものを知らないのか。

「テメ‥‥‥‥‥うぐッ!‥‥‥‥ッッ‥‥」

今すぐ顔の反対側を殴ってやりたいところだが
腹部に走った激痛がそれを阻害した。
やはり体力の低下につれて、再生力も落ちているようだった。

「こらーーーっ!ホークアイっ!!
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ