拝啓お母さん。久しぶりにママが遊びにきました。
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もあるけどお父さんの部下である四姉妹や番犬お母さんの従姉妹である死者達の女王、何よりお母さんからもらった権能を争い事に使いたくない。
「本当に優しい子」
ママが優しい笑顔を浮かべた。
「そういえばあなたはまつろわぬ神を倒したあとはいつも泣いていたわね。ごめんなさい、ごめんなさいって」
僕は神々が大好きだった。けれど同じぐらい人間が好きで人の命を尊さを姉たちから教えられた。
だからまつろわぬ神と出会った時は戦った放っておけば沢山の人が悲しんだから。
「あの四姉妹もあの方も消え行くときはほんと困った顔をなされてた。わんちゃんなんて必死に貴方の頬を嘗めて慰めてたじゃない。当時まだ9歳の男の子に倒されて悔しかったでしょうけど同時にあなたには生きて勝ってほしいと思ったそうよ? コレー様だってそう。あなたがカンピオーネになった時にこう言ったの」
生きなさい。何者にも負けず生きなさい。
「あなたはコレー様からすべてを受け継いだ冥界の皇子にして、人類の頂点に立つ八人の魔王の一人。今はまだ気持ちの整理がつくまで隠れてていいけど。表舞台にでたらお父様とお母様に恥じない生き方しないとね? あ、泣いてもいいけどあんまり泣いてるとお二人が心配するから時には我慢、男の子だものね?」
ママは頑張れと言って僕の頭をなで続ける。
僕はいつの間にか泣いていたようで必死に笑顔をつくりしきりに頷く。
まだモヤモヤするけど僕はお母さんの言葉を、何者にも負けず生きるという言葉を噛み締めて涙を拭った。
拝啓、お母さん。
僕は頑張って生きます。
王として
「ところでひかりちゃんについてママにも紹介してほしいな♪噂ではルカのお嫁さんになる娘なんでしょ?」
「ちょっと!誰から聞いたの!?」
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