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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
コラボ編 Cross over the various world
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を貸すから』

「シャオンさん…………」

ユキは驚きと感謝が入り交じった感覚になった。
どこで打ったのかも分からないし、そんな時間はあったのかと言わんばかりの長文。

『俺が精一杯の攻撃で時間を稼ぐから、お前は自分に出来ることを考え、やってくれ』

「僕にそんなこと…………」

今、目の前ではシャオンが必死に戦っている。最初の方こそ押してはいたものの、今は五分五分……いやシャオンの防御力のせいで、シャオンの分が悪くなっていた。

「ちっ…………なぜ倒れない…………」

「知るか。そう簡単に倒れてたまるかよ。

降り注ぐは月の光……その姿は神秘なり! ルナティック・オーバーレイ!」

月の光のように降り注ぐ54連撃がsorrowへと向かう。

sorrowは多少押されるも、すぐに押し返し……

「『君に無数の光弾と剣が降り注ぐ』」

言葉を紡いでシャオンへ攻撃する。

シャオンの周りに出来る、剣や光弾。一斉にシャオンへと向かう。

「くおっ……」

二刀を器用に使って弾き返すも、弾き返した先の光弾や武器で跳ね返ってシャオンに全弾命中する。

「ぐあああっ!!」

シャオンが大きく吹っ飛ばされ、反対側の壁に激突する。

「シャオンさん!!」

「はははははは!! 君みたいなプレイヤーが僕に勝てると思うのかい? 無理だよ。君みたいに、甘い考えを持ってるような人には僕は倒せない」

「甘い考え……か」

「そうだよ! 甘い考えだ!」

「俺にとっては、お前の考えの方が甘いけどな」

「……!」

バシュッ!

「ぐはっ…………てかさ……お前、どこ向いてんの?
今? 未来? それとも……過去?」

「うるさい!! お前に俺の過去が分かるか!?」

「お前の過去なんて知るか」

「貴様……言わせておけば…………!!

『貴様は今から絶望する』」

再び言葉を紡ぐsorrow。しかし…………

「効くか、そんなもん」

紡がれた絶望のビジョンは一瞬で書き消されていく。

「何故だ…………何故絶望しない! 言葉紡ぎは絶対だ!」

「…………過去しか見えてないやつに、明日なんて一生来ない。自分で絶望してるやつに希望なんて見えない。

後ろ向いて戻っても、そこに立ち止まっても!! 明日なんて来ないから!
俺は前向いて走り続ける! いつまでも!

思い描いた明日(みらい)を作るために…………俺自身が希望となり続ける! 俺自身と、俺を必要としてくれる人たちのために!」


「!!」

――僕よりも仮面ライダーみたいな…………そんな心を持つシャオンさん……勝てない……勝てないよ
あなたの意志には僕は勝てませんよ……


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