第3話 戦う意味
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うとしたが一瞬遅れてしまい爆発に巻き込まれた。片足が吹っ飛んで地面に転がっていく。
「う、うわあああ!」
「助けてくれえ!」
仲間がやられたのを見て残った猟兵達が恐怖のあまり逃げ出した。今回の作戦は唯のガキを捕まえるだけのはずだ、だがあれは何だ!あんな化け物を相手にするなど聞いてない、これでは割りに合わないではないかと全員が思ったのだ。
「何を逃げている!我々は破滅の刃だぞ!」
団長の男が逃げようとする団員達に叱責するが彼らは構わず逃げる。
「不甲斐無いゴミ達が!」
「ぎゃああ!?」
すると逃げようとした団員達を後ろから撃ちぬいた。
「破滅の刃を名乗っていたことを恥じて死ね!」
団長の男は更に銃を撃とうとしたがリィンが横からナイフで切りかかってきたため防御する。
「ぐッ、小僧が!!」
「守ル……僕ガ!」
ナイフと銃でつばぜり合いをする二人、だが団長の男は素早くナイフを受け流し打撃を叩き込んだ。
「化け物め!こうなったら死なない程度に痛めつけてやる!」
男は後退したリィンに向けて銃弾を放った。体制を崩したリィンにはかわす術などない、団長の男はそう思ったがリィンはその予想すら上回る行動を起こした。
「ハァッ!」
リィンはすくい上げるようにナイフを振るった、その一撃は銃弾を真っ二つに切り裂く。そしてそのまま勢いを利用してナイフを団長の男に投げつけた。
「ぐッ、本当にガキか!」
団長の男は銃でナイフを弾く。宙に浮かぶナイフ……だがリィンはそれを待っていたかのようにナイフ目掛けて跳躍した、そしてナイフを掴み投げつける。
「まさか俺が弾く事を考えて投げてたのか、だが甘い!」
団長格の男は今度は弾かずナイフをかわした。確かに驚いたがかわせない訳ではない、団長の男はそう思った。
「ふふッ……がぁ!?」
的団長の男の右目に何かが刺さる。
「これはガラスの破片か……!」
敵団長の男の右目に刺さったのはガラスの破片だった。先ほどリィンは密かに落ちていたガラスの破片を拾っていた、そしてナイフに注意を引かせ油断した所にガラスの破片を投げて刺したのだ。
さしもの猟兵も目にガラスが刺さって落ち着いてなどいられない、思わずリィンから目を離す。その隙を見逃さなかったリィンは踵落としの体制に入った。
「砕ケロッ!!!」
敵団長の男の首に踵落としが決まった、油断していた男は気を失ったのかそのまま倒れた。
side:リィン
「はぁ、はぁ……今のは……一体……何だったんだ?」
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