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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第3話 戦う意味
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「酷い傷だ、早く治療しないと!」


 僕は懐から包帯を取り出しサクラさんの傷に巻きつけていく、応急処置にしかならないが何もしないよりはいいだろう。


「サクラさん、この町に一体何が?」
「猟兵が……ま、町に……」
「猟兵が……!」


 サクラさんの話によると少し前に突然大きな爆発が起こり灰色のプロテクトアーマーと重火器を装備した猟兵達が襲撃してきたようだ、僅か数分で町を破壊しつくした猟兵達は今は何かを探しているらしい。


(話に出てきた猟兵達はまさか〈破滅の刃〉か!?おかしい、奴らは今お父さん達と戦っているはずだ、それが何故……?)


 僕がそう考えていると、エレナが悲鳴を上げた。意識をそちらに持っていくと、口から血を吐いているエレナさんが目に映った。


「がふっ!!」
「リィン、姉さんが!」
「不味い!血を流しすぎたんだ!」


 吐血したサクラさんを見てエレナが悲鳴をあげた、僕達が見つけた時も身体中から血を流していた、いくら応急処置をしたとしても危険な状態には変わりない。


「はぁはぁ……ごめんなさい……エレナ、私はもう駄目みたい……」
「そんな!諦めないで姉さん!まだ助かる望みはあるわ!」
「貴方には……苦労ばかりかけて……しまったわね……」
「やめて!そんな話聞きたくないよ!」


 エレナは泣きながらサクラさんの手を握る、だがサクラさんの手はどんどん冷たくなっていく。


「リィン君……そこに、いる……の?」
「はい、僕はここにいます」
「貴方には……エレナがお世話になったわね。エレナの……お友達になって……くれて……ありがとう」
「サクラさん……」
「最後にお願いがあるの……エレナを、私の妹を……お願い。子供の貴方に……無茶を言ってるのは分かっているわ……でも不思議ね、貴方なら……信じられるの」
「分かりました……エレナは僕が守ります」
「ありがとう……」


 サクヤさんは力なく右手を上げてエレナの頬をなでた。クソッ!どうして僕は何もできないんだ!!


「エレナ……一人にしてごめんね。でも……忘れないで、いつまでも貴方を……愛してるわ……」
「姉さん……」


 そしてサクラさんは涙を流しながら息絶えた。


「………」
「エレナ……」


 僕はどう声をかけたらいいか分からなかった、僕も猟兵団の一員だから死による別れは知っている…がエレナは一般人、既に親を亡くし続いて姉まで失ったのだ。その心情は計り知れない。


「……ッ!エレナ、こっちに来て!」
「えっ……?」
「早く!!」


 僕はエレナの手を掴んで咄嗟に物陰に隠れる、するとそこに武装した二人の男が来た、灰色の装甲鎧(プロテクトア
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