第3話 戦う意味
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?)な、なんだリィン?」
声をかけるとお父さんは驚いたように飛び上がった、ちょっと新鮮かもしれない。
「な、なんだリィン?悪いが今は作戦準備中で忙しくてな、要件は短めで頼むよ」
「忙しい所をごめんなさい、でもどうしてもお父さんにはなしておきたいことがあって……」
お義父さんに叱られてしまうけどどうしても言いたいことがあったんだ、周りの皆も察してくれたのか少し離れた場所で見守っている。
「お父さん、前に嫌いだなんて言ってごめんなさい!僕本当はお父さんが大好きだから……だから……」
目を瞑りながら必死で頭を下げて謝る僕、数秒後に頭に大きな手の感触がしたので目を開けるとお父さんが僕の頭を撫でていた。
「俺のほうこそごめんな、お前の大事な友達に酷い事を言って……」
「お父さん……あのね、帰ってきたら僕お父さんと話がしたいんだ」
「勿論だ、俺もお前と話したいことがあるんだ。直に仕事を終わらせる、だから待っていてくれ」
僕が頷くとお父さんは嬉しそうに僕の頭を撫でた、それを見ていたマリアナ姉さん達も安心したように微笑んだ。
「良し、それじゃ行くぞお前ら!!」
「「「了解!!」」」
そういってお父さん達達は戦場に向かった。
「……予定どおり西風の旅団本隊は移動を開始した」
「了解、陽動部隊をぶつけ次第作戦を開始する」
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お父さん達が戦場に向かってから数時間が経過した、僕は一人エレナの元に向かっていた。
「……やっぱりお別れは言わないと」
お父さんがエレナの事を認めてくれたのは良かったが、どの道今回の作戦が終了すれば新たな戦場を求め旅立つことになる、そうなる前にお別れは言いたいと思ったんだ。それに……
(僕が猟兵の一員だって言うべきかな……?)
昨日のお父さん達の話を聞いて一つ思ったことがある、それはエレナに本当のことを言わなくていいのか、ということだった。
家族とはぶつかり合うものだと知った、ならば友達もそうではないか?今まで僕はエレナに嫌われるのを恐れて猟兵については何も言わなかった、だがそれはエレナを信用していないんじゃないかと思ったのだ。
もしかしたらこれは余計なことなのかも知れない、でも僕はエレナに隠し事をしたくないんだ。
エレナの家に向かったがどうやらいないようだ、サクラさんの話では思い出の場所に向かったようだ、それを聞いて僕は心辺りがあったので直にそこに向かった。
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「……ここにいたんだね、エレナ」
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