第3話 戦う意味
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れる、私達は家族なんだから」
「マリアナ……ははっ、そうだな」
俺は自分を恥じた、いつまでもリィンに歩み寄らなかったのは自分がリィンに嫌われたんじゃないか怖かったからだ、しかしそれはリィンを信じていないことでもあった。
だが俺は三人に言われて気づいた、家族というのは対立してぶつかり合いお互いを知り絆を深めるものだと。
「ウジウジしちまって悪かったな、俺らしくもなかった、この依頼が終わったらリィンと話し合うよ、ていうかさっさとそうすりゃ良かったんだ」
「それでこそ団長や」
「まあ今更だが本当はリィンに友達ができて嬉しかったんだ、でもあんな言い方をしちまって……」
「それも分かっていたわ、本当に不器用なんだから」
「うるせえよ」
……ありがとよ、お前らはいつだって俺を支えてくれる。恥ずかしいから中々言えないが…いつも感謝してるぜ。
「良し、まずはこの依頼をさっさと終わらせてリィンと仲直りする、お前ら気合入れろ!!」
「「「了解!!」」」
「………」
気合を入れ直す俺だったが、マリアナが何かを感じたかのような思案顔になっているのに気が付いて声をかけた。
「マリアナ、どうかしたのか?」
「いえ、何でもないわ(今扉の裏に誰かいたような?もしかして……まあここは黙っておきましょうか)」
side:リィン
「お父さん…」
お父さんと喧嘩してから最初はお父さんに怒りを感じていたが段々と悲しくなってきた、思わず嫌いなんて言ってしまった、本気で言ったわけじゃないが僕は後悔していた。もしかしたらお父さんに嫌われたかもしれない、そう思うとお父さんと話すのが怖かった。
でも偶然お父さん達が話していたのを見つけて思わず立ち聞きしてしまった、そして分かったんだ、どうしてお父さんがあんな事を言ったのかを。
お父さんはエレナのことを否定したかった訳じゃない、それどころか喜んでくれていた。でも猟兵の立場としてそれを素直に喜ぶことが出来なかったんだ。父さんはいつだって僕を気にしてくれていたんだ。
(明日ちゃんと話し合おう、お父さんと……)
ひとつの決意を決めた僕はそのまま眠りについた。
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ーーー
翌朝になりアジトの外では戦場に向かう為に団の皆が戦闘準備をしていた、武器のチェック、連携の確認、一流ほど準備は万全にするものだってレオが言っていた。
その中にはお父さんの姿もあった、お父さんは部隊長達に今回の作戦を再確認している、僕は意を決して恐る恐るお父さんに近づいていく。
「あ、あの、お父さん……」
「(うお!
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