【東方Project】編
071 ある日、山の中 その1
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移すれば良いだけだ。
「さて──」
――「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
予定も大方定まり、転移しますかね≠ニ呟こうとした時。絹を裂く様な叫び声が聞こえる。
「……行きますか」
……無視する≠ニ云う選択肢も一瞬頭に過ったが、この声の主──恐らくは年端もいってないであろう少女が、無為に死んで逝くのをスルーするのも寝覚めが悪い為、助ける事に。目指すは声が聞こえてきた方向。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……間に合わなかったか…」
正しい¥況を観察するため仙術で気配を薄くしながらも、俺の出来る限りの速度で駆け付けてみれば、ナニかに集まる3匹の狼。ぐちゃぐちゃ≠ニ嫌悪感を抱かせる様な嫌な音が聞こえるから間違いなく喰われている>氛氓サんな嫌な想像をさせられるのも仕方が無かった。
「……100万V…“ゲイボルグ”」
<<<ぎゃいんっ!?!>>>
弔い合戦と云う訳では無いが──見ていて気持ちの良いモノでもないので、未だ俺の存在に気付いていない3匹を纏めて100万Vもの電圧を擁した“ゲイボルグ”で刺殺(?)──または熱殺(?)する。
「墓でも造るか──」
その場に、ハルケギニア式の魔法で簡素な墓穴でも掘ろうと杖──が埋め込まれている腕を振ろうとした時だった。
「……んん?」
杖を振ろうとした時、名も知らない少女の亡骸が、まるでビデオの逆再生を体現しているかの様に元に*゚っていくのを見た。……やがて狼達につけられたであろう傷跡も綺麗さっぱりに無くなり、少女は血まみれになって規則正しく息をし始めた。
(……取り敢えずは、だ。間違いなく心臓は止まっていた)
取り敢えず≠ニ、あまりの出来事に、そう思考しながら心にゆとりを持たせる。……先ほどまでの惨状故に、一縷の望みに懸けて見聞色≠ナ聴力を上昇させて心音を確認したが、間違いなく止まっていた。……つまり、間違いなく死んでいた。それは確認している。
(他に考えられる事は──)
「不老不死。……まさかとは思うが、輝夜が帝に送った“蓬莱の薬”を飲んだのか? ……まぁ、詳しい話はこの娘が起きてからだな」
荒唐無稽な説だが、何故だか外れていない気がする。……日が良い感じに傾いてきた事だし、この──輝夜と同じような存在となったであろう少女を介抱するため、テントセットを倉庫≠ゥら引っ張り出すのだった。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE □□ □□
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!! ……って、あれ?」
私は絶叫と共にその場で跳ね起きる。……と、同時に跳ね起きれる℃魔ノ気が付く。
(……また、死ねな
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