【東方Project】編
071 ある日、山の中 その1
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
相棒のおかげで力≠奮える事も多いからな。好きに使ってくれて構わないさ。……それに、この際乗り掛かった舟だ。相棒の往く道≠フ末も気にならないと言ったら嘘になるからな>
「それでも、だよ」
そんな感じでドライグに礼を言いながら鎧≠ノ続いて今度は双籠手≠解く。……これはとある、曇天で月が雲に隠れている──特に何でも無い十六夜の事である。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
失恋のショックからも立ち直り始めたある日。
ちなみに【満足亭】は既に畳んでいて、店を構えていた村からは出立していた。……輝夜が居なくなった途端、客足が冷やかし混じりなのか──逆に増えたが、輝夜も居ないので店を開く意味が無くなったからだ。……俺は輝夜との仲の所為で悪目立ちをしていたのもある。
「さてさて、さーて。いっその事ほとぼりが冷めるまで山にでも籠るかね。……ミナさんよ、そこんところどう思う?」
『……人はそれをひきこもり≠ニ云うんです。それにさん&tけをマスターにされると背中がむずむずするので止めて下さい』
「さてさて、さーて。いっその事ほとぼりが冷めるまで山にでも籠るかね」
“アギトの証”を装着していない俺を想ってくれているのか、霊体化しているミナから俺へと放たれた口撃が予想以上に俺の心の臓へと深く突き刺さったので、ミナ言葉は聞こえなかった事にしてテイク2。……そんな俺を見ているミナの呆れ顔も見えなかった事にしておく。
(……そのうち魔法力(MP)についてはどうにかしないとな…)
……そんなこれからの──わりと切実なる課題について考えながらも、ミナは俺の言葉を尊重してくれたのか、結局のところ──俺の冗談半分の提案通り、山に行く事になった。目指すは霊峰・富士。……がしかし、この時の俺は──輝夜と暮らしていたと云うのに、富士≠ノ行くと云う意味を失念していた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「そういえばドライグ。……富士山と云えば、山梨県VS静岡県の第n次富士山論争≠思い付くよな。……もう随分と昔の事の様に思えるが」
<いきなり何を言い出すかと思えば…>
富士山に入山して開口一番ドライグに話し掛ける。ドライグは呆れた口調で溜め息を吐く。……ぶっちゃけ、後は“腑罪証明”で数十年ほど未来に転移すれば良いだけなので、富士山に入った時点でわりと俺の本懐は遂げられていたりする。
輝夜に振られた俺──升田 真人は、自暴自棄となり富士山に入った=c。シナリオとしてはこんなところなのだが、富士山に入った俺≠周知させれば良いだけなので、前述した通り後は“腑罪証明”で数十年ほど未来に転
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ