暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
070 彼女に意味ありげに振られたら
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
潔く身を引くのも一種の男の甲斐性だろう」

どうにもならないこの状況。なけなしの気概ではそう強がる事しか出来なかった。……だがミナはそんな俺の強がり≠見抜いているような表情──困った様な表情を浮かべている。……さすがは、“コントラクト・サーヴァント”≠ニでも言うべきなのだろうか。

「マスター…。……判りました。マスターがそれで良いなら私は納得しておきます。……ですが、後悔だけはしないで下さいね? 後になってマスターの苦しむ顔を見るのは嫌ですからね」

ミナは俺の隠し事に気付いてるのか気付いていないのかは判らないが、意味深長な科白(せりふ)を最後に輝夜に関する話は終わった。……ミナの「これからはマスターを独占出来ますしね」、なんて言葉は空気が割りとシリアスだった雰囲気(ムード)が台無しになりそうだったので全力でスルーさせて貰った。

SIDE END

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

SIDE OTHER

輝夜が月へと帰った≠ニいう情報は、輝夜が帝へと送った“蓬莱の薬”と共に送った、輝夜直筆の書状により周知されて都を賑わせた。……そんな喧騒から少し外れたところに、幼げながらも立派な殺意≠その双眸に宿した少女が居た。

「蓬莱山 輝夜、升田 真人…っ! お父様の仇…っ! ……この恨み晴らさでおくべきか…っ」

藤原(ふじわらの)妹紅(もこう)。その少女は綺麗だったはずの──土埃やらで汚れてしまって、見る影も無くなってしまった肩口で切り揃えられている──後に云うおかっぱ頭な黒髪を揺らしながら、帝からの勅命で“蓬莱の薬”を運んでいる人間達を──その人間に気付かれているとも知らずに、稚拙な尾行で追い掛ける。

……その少女が紆余曲折を経て“蓬莱の薬”を飲んでしまい蓬莱人≠ニ呼ばれる種族になり、人間を辞める事になってしまうのはそう遠くない話である。

SIDE END
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ