【東方Project】編
070 彼女に意味ありげに振られたら
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たが、私──蓬莱山 輝夜は升田 真人を愛しています。
蓬莱山 輝夜より。
PS.真人はそんな物必要無い≠ニは言いそうですが、いろいろ≠ニ迷惑を掛けてしまった帝への謝罪──兼、献上用に“蓬莱の薬”を用意しておきました。献上用の“蓬莱の薬”と、帝への手紙は、私の寝室となっていたの畳の下に隠してあります。……使わないとは思うけど、くれぐれも真人は使わない様に。
……後、月≠ノ来たとしても私は居ない可能性が高いので悪しからず。
――――――――――――――
――クシャ
「[長々と語ってしまいましたがこれで締めとします。……最後に、いつも顔を合わせている手前気恥ずかしさから言えませんでしたが、私──蓬莱山 輝夜は升田 真人を愛しています。]…ってなんだよ。……最後≠チてなんだ、愛しています≠チてなんだ…っ!」
2枚にわたる輝夜の独白に目を通し終えた俺は、思わず書き置きを握りしめる。それだけでは行き場の無い怒りは収まらず、爪が手の平の皮膚を傷付けていたのか徐々に俺の血で書き置きが赤く染まるが赤くなっている≠サうぼんやりと頭が認識しているだけで、痛みは大して気になっていない。……その程度には頭に血が上っていた。
「マスター…」
「ごめん、ありがとう」
ミナが俺の無意識な自傷に気が付いたのか、手を取りながら傷に回復魔法を掛けてくれて、漸く我を取り戻す。……がしかし、手の平傷は塞がっても胸にぽっかりと空いた穴は塞がらない。
(どうしたものか…)
「いえ。……で、どうしますか? このまま輝夜さんを追い掛けますか?」
次にすべき行動を考えていると、ミナがそう提案してくる。……確かにそれ──なりふり構わない正面突破≠ヘいつもの俺≠ェ採る選択肢に近しいだろう。……しかし──気が乗らない。
(これは恐らく≪月の賢者≫の細工≠ニやらか…)
「……そうしたいの山々だが輝夜は追わなくていい──いや、追えなくなった≠ニ言い換えるべきか。……どうやら≪月の賢者≫とやらが、俺の頭に輝夜を追えない様細工≠オてくれたらしい」
「だったら私が──」
「いや、この枷≠ヘどちらかと云うと、魔術≠ニかよりは科学≠ノ近いらしい。……ミナの言葉は嬉しいが、この枷≠解くには──それこそ身体ごと″り替えるとかしないとダメらしい」
ミナを納得させる為にそうありまのままの真実を伝える。輝夜を追えない様になっているのは真実である。……“大嘘憑き(オールフィクション)”等を使い、枷≠外せない──外そうと思えない≠たり、≪月の賢者≫にしてやられている。
「……それに、俺は輝夜に振られたんだ。ここまで言われてしまったら、いっそ
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