【東方Project】編
070 彼女に意味ありげに振られたら
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、眠りこけている俺を楯にとられて動けず仕舞いとなっていた。……これについては輝夜にしてやられた♂エの方が非が有るので、ミナに対してなんだか申し訳無い気持ちになった。
閑話休題。
……取り敢えず、今は細工云々よりも気になる事がある。
「ミナ、使者は≪月の賢者≫1人だったか?」
「は、はい。そうですが…。……それがどうかしましたか?」
「いや、なんでも無い。ただ気になっただけだ。なんとなく、な」
(……違う…)
違う。可能性としては考慮してあったが原典≠ニは違う。【竹取物語】では月からは軍勢≠ニ表していいほどの人数で迎えに来たはずだ。……故に──輝夜を俺の迎え≠ネんかに渡さない為に、スキルをつくるスキル(そろそろ名前を付ける必要があるのだが名前は未だに付けて無い例のスキル)で、大──『検閲されました』=cが出来るスキルまで作った。
「ミナ、輝夜の書き置きは?」
「はい、こちらに」
輝夜には言いたい事が山ほど有るが、まずは書き置き≠ニやらを見なければ話にならないので、ミナから渡されたA4用紙ほどの大きさに書いてある、俺宛て≠フ──やたらと達筆な輝夜の独白に、脳内で現代(平成)語に直しながら目を通していく。
――――――――――――――
真人へ。
いつかこの時≠ェ来る事を感じて──月からの使者の迎え≠ノ乗っている事を予感していたので、前以てこの書を認めて置きました。
……この書き置きを見ていると云う事は、私は既に真人の前から姿を消していることでしょう。……もしもの時≠フ為に永琳から貰っていた睡眠薬を盛らせてもらいました。
まずは謝罪させて下さい。……ごめんなさい。真人があの満月の夜に言ってくれた言葉は嬉しかった。とても嬉しかった。……でもね、私の所為で真人に人を殺させるのはどうしても嫌だったの。真人が私にちょっかい≠掛けてくる貴族諸侯をどうやって処分≠オているかは知っているわ。
……それに真人も気付いていた思うけど、私──蓬莱人と、真人──人間(?)の間にはどうしても解決出来ない問題が有るの。……それは寿命。いくら真人が人間でも──いいえ、真人が人間だからこそ私は貴方に取り残されてしまう。……それだけは耐えられない。
もちろん、真人に“蓬莱の薬”──不老不死の霊薬を渡そうとは何度も思ったけど、それも出来なかった。……真人はきっと了解してくれるだろうけど出来なかった。……やっぱり私の所為で変わらなくなってしまった真人を見ているなんて嫌だもの。
長々と語ってしまいましたがこれで締めとさせていただきましょう。……最後に、いつも顔を合わせている手前気恥ずかしさから言えませんでし
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