【東方Project】編
070 彼女に意味ありげに振られたら
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SIDE 升田 真人
……出会いが突然な様に、別れ≠燗ヒ然だと知るのそう遠くはない…。……そんな当たり前の事を学ぶ事になったのは今日だった。……俺は今日──もしくは昨日という日を教訓として魂にまでに灼き付けて、絶対に忘れまいと決めた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……朝か? ん…?」
朝──多くの人間にとっての目覚めの時間。目を覚ませば見慣れている天井で、この朝は嫌に静かな朝に感じている。……が、その静寂さとは反比例に第六感──虫の知らせみたいなのが、ガンガンと警鐘を鳴らしていた。
「輝夜…?」
1も2も無くその知らせ≠フ正体に気付いた。輝夜が居ない。……逸る気持ちをなんとか落ち着かせながら、昨夜の事を思い出そうとする。
(……確かいつも通り3人で飲んでいたはず。……で途中で輝夜が1対1(サシ)で飲みながらゆっくり話したいって──)
珍しく輝夜から誘われたと思い──ミナをなんとか宥めすかし、席を外して貰って輝夜と飲み始めた…。……そこまでは思い出せたが、輝夜と飲み始めた頃から記憶がぷっつりと消えている。……まずは最初に思い付くだろう酒で潰れた≠ニ云う選択肢はあり得ないので除外する。仙術≠ナ肝臓の機能を強化してアルコールの分解速度を加速度的に速めているのは伊達じゃない。
「だとすれば──」
もう1つの可能性。
「輝夜が何か──クスリでも盛った≠ゥ…?」
砒素や青酸カリ、テトロドキシンなどの致死毒≠ヘ、ミナの維持の為に装着していた“アギトの証”の効能の1つにより──毒無効≠ナ効かないので、輝夜から盛られた≠フは睡眠薬の類いと暫定する。……尤も、それは盛られたら≠フ話なのだが…。
「起きましたか、マスター──じゃなくて、マスター! 輝夜さんが月≠ゥら来たらしい使者の人と一緒に!」
「ミナ、とりあえずは落ち着いてくれ。……なにが有った」
ミナはいきなり俺の寝室に突撃してきたと思ったら、開口二番におたおたと騒ぎ出す。……正直俺も気が気では無いが、ミナを落ち着かせなければならない為、体面上では℃謔闡Uいながらミナを落ち着かせる。……数秒してなんとか落ち着いたミナは謐々と事の顛末を語り始める。
………。
……。
…。
ミナの説明は程無くして終わる。曰く、輝夜は昨日俺に──≪月の賢者≫の謹製らしい無味無臭の睡眠薬を盛り、ミナへと俺に宛てた書き置きを渡して使者──≪月の賢者≫と共に去って行った。……その際、≪月の賢者≫が俺に某かの細工をしていたらしいが、それは後回し。
……ちなみにミナは輝夜を連れ出されまいと抗戦しようとしたらしいが≪月の賢者≫に
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