【東方Project】編
068 予期せぬ出会い
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は有る。その理由はと云うと──
「我が名は升田 真人。五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従い、人形象りし℃gい魔を召喚せよ!」
俺が紡いだ“サモン・サーヴァント”の詠唱と共に銀色の鏡の様なモノが顕れ、その鏡から彼女≠ヘ現れた。
(……おいおい…)
俺は“サモン・サーヴァント”の鏡から出てきた彼女≠ノ見覚えが有った。……それはひとえに一度会った事があるからだが、彼女≠ェここに──“サモン・サーヴァント”で呼ばれて良いはずがない存在だった。
彼女≠ヘ詩・医学・知恵・商業・製織・工芸・魔術を司る某最後な幻想の【クライシス・コアファイナルファンタジー7】に裏ボスとして出てきたローマ神話の女神で、その御名もミネルヴァ。……俺を【ゼロの使い魔】な世界に転生させた女神が“サモン・サーヴァント”の鏡から姿を現した。
「はじめまして…で、良いんですかね」
「……あっ! ……えっとミネルヴァさん…で良いんだよな?」
ミネルヴァさん──口調がおかしいのでミネルヴァさん(仮)は、その豪奢な鎧で身を覆ったまま俺に傅く。……ハルケギニアで貴族社会で見馴れていたの所作なはずなのに、ついつい見惚れてしまった。
そして数瞬してなんとか気を取り直した俺は、どうしても妾っ!≠ネミネルヴァさんしか知らないので、辛うじて喉から出た声にて未だに傅いている彼女へとその名を問い質す。
「はい。私は確かにミネルヴァと申します。……ですが、誠に僭越ながら注釈を付けさせていただくのなら、私は貴方を彼の世界≠ヨと転生させたミネルヴァとは少々存在を異にする存在です」
「違う存在…」
そう聞いて改めてミネルヴァさん(仮)を観察してみる。……顔を──と云うよりは、どんな方法かは知らないが冑を仄かに紅く染めたのは気の所為としておく。どうせギャグ補正だろうし、深く考えたら俺の精神衛生上よろしく無い気がしたし。
「……なんか違う…? こう云ったらあれだが、ミネルヴァさんに比べると、威厳、みたいなのが無い…?」
「その通りです」
ミネルヴァさん(仮)を数十秒観察しての言葉。……俺の語彙はそこまで豊かではないので、ミネルヴァさんと比較してそう形容するしか無かった。ミネルヴァさん(仮)からしたら失礼極まり無いセリフなはずだが、ミネルヴァさん(仮)は俺の失言に対して、そこまで気にした様子も無く鷹揚に頷いた。
(ちょっと待てよ、ミネルヴァさんは俺の記憶が正しければ──)
―うむ! 妾の名確かにミネルヴァと申すが、お主の考えている様な存在とは少し違うからの。今はお主に妾が妾≠セと判りやすい様にこの姿をして居る―
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