【東方Project】編
067 5つの難題(難易度:イージー)
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鳴き声を上げ飛びさって往く。そういう意味では周りに人が居なくて良かった。自然と──くつくつ、と沸き上がっていた感情──輝夜に対する浅ましい独占欲が、いつの間にやら笑い──自嘲に変わって漏れている事に気付いた。……もう認めるべきだろう。どうやら俺も、他の5人の貴族の様に輝夜にタラシ込まれてしまったらしい。
――パキィィン
……何かが壊れる音が聞こえた気がした。……恐らくは、輝夜曰く枷≠セろう。
そこまで自覚してしまったら、本気で難題に取り組む事に。……当初は大して気が進まなかった難題に対して──いつぶりだろうか、とうの昔に枯れていたはずのやる気が溢れてくる。今の俺は久しぶりの我欲≠ナ、いつに無くみなぎっている。あえてフラグを建てるのなら…そう──
「もう、なにも怖くない。……なんてな」
……それ──勝手に建てた死亡フラグはどっかに投げ棄てるとして、“仏の御石の鉢”の入手ルートのメドはたった。
「次は“蓬莱の玉の枝”か…。……さてさて実在≠キるのか、っと…。……いや、原典£ハりなら、贋作>氛氓ニは云っても限りなく本物に近い物を渡してもかぐや姫は気付かなかったか」
少なくとも車持皇子──恐らくは藤原不比等はかぐや姫とベッドイン直前まで行っている。……かと言って、輝夜に贋作を渡すのは憚られる。いくらこれが出来レース≠セとしても。……しかし、これについてもメドは着いた。
「“龍の首の玉”“火鼠の裘”“燕の子安貝”…。……ここら辺は全部全部“魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)”でいけそうだな」
俺の“魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)”も、かねてより培って来た、俺の妄想──想像(創造)力になら応えてくれるはず。
……ちなみに“龍の首の玉”で思い出したが、“魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)”の禁手(バランス・ブレイカー)≠ヘ完成していたりする。……その名も──“赤い龍帝の再生器(ウェルシュドラゴン・アナザーアバター)”。ドライグとの絶え間無い闘いの末に発現した禁手(バランス・ブレイカー)≠ナ、その内容を簡素に説明すると、字から予想出来るかもしれないが、ドライグ(魔改造)の解放である。……この禁手(バランス・ブレイカー)≠ェ発現した時、ドライグが泣いて喜んだのはご愛敬か。……それと、云うまでも無くこれ≠ヘ所謂亜種≠セろうという事は簡単に想像出来る。
閑話休題。
それから、難題に取り組み始めた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ほれ、右から“龍の首の玉”“火鼠の裘”“燕の子安貝”“仏の御石の鉢”“蓬莱の玉の枝”だ。ここに、確かに揃えたぞ」
輝夜から課せられ
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