【東方Project】編
067 5つの難題(難易度:イージー)
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……ちなみに、“大嘘憑き(オールフィクション)”で枷≠ヘ外せるらしいが、外していない。……陳腐な理由だが外してしまったら、何かに負けた様な気がするからである。
閑話休題。
それはさておくとして。5つの難題のことだが、それほど難しくは無い。寧ろ簡単だと云える。……こればっかりは出題者──輝夜に俺の出来ること(スペック)≠フ全部を見せていないので、輝夜は難易度設定を間違えたとも言い換えれる。……まぁ、輝夜は俺が簡単に出来るのを知っていて、こんな出題にしたのならそれはそれで、酷い出来レースだが。
(……だが、なぁ…)
やはりと云うべきなのだろう、気は進まない。 ……別に輝夜の事が嫌いな──性的な意味合いで欲しく無いわけでも無いが、これは云ってしまえば社会人が小学生のテストをやる様なモノで、些か躊躇してしまう。……輝夜の手のひらの上で踊って居るような気分で、業腹モノでもある。
「“仏の御石の鉢”…天竺に──インドに2つとない光輝く鉢か…。……輝夜、結婚するつもり無かっただろ絶対」
ふぅ、と、開幕ド初っ発からのあんまりにあんまりな出題に、嘆息してしまった俺は悪く無い。要はあのお姫様は、私に結婚の話を考えさせたければ、天竺にある──かは判らない、仏が愛用していたと謂われている鉢を持ってきて(意訳)≠ニ云っているのだ。……それも皇子にだ。
……ちなみに多治比嶋──石作皇子には朗報だが、“答えを出すもの(アンサートーカー)”で、輝夜が不可能≠ネ設問をしていないか確認したが、“仏の御石の鉢”は存在している事が判明した。……【竹取物語】──原典≠ニしての、実際の“仏の御石の鉢”とは少々違っているらしいが。
「“仏の御石の鉢”…。ブッダが悟りを開いた際に四天王が持参した4つの鉢をブッダが合体させて一つの鉢とし、終生用いたという宝…ね」
【竹取物語】の原典ではかぐや姫は石作皇子を振る為に、架空のアイテムを持って来るように言ったのだろう。しかし、この世界には実在している。……つまり、万が一の可能性では有るが、石作皇子も輝夜からの難題を遂行する可能性が有るという事になる。
(……それはそれで面白くない…)
「……ん?」
独占欲のようなモノが沸いてきたのを感じる。
……これはあれだ。敢えて形容するなら…長年可愛らし笑顔を見せながら懐いてくれていた従妹がどことも知れぬ馬の骨に掻っ浚われそうになった男≠フ感情に近しいものがある。……判り難いかもしれないが、俺が感じているのは大体そんなモノか。
「くくく…。くはっ、くっ、ははははははは!」
いつの間にやら漏れ出ていたドライグのオーラに当てられたのか、カラスらしき鳥がかぁかぁ≠ニ
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