【東方Project】編
066 1つの難題(難易度:ルナティック)
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な$焙氛汞ただのドS$烽ネどの予想の斜め上を突き抜けていった。……それに対して辛うじてだが、声に出さずにすんだ俺は凄いと思う。
「判ったわ。そろそろ私も、婚姻の申し込み話に辟易としてきた頃だし難題≠フ難易度を下げるわ。……まぁ私が妥協するんだから、貴方には幾つか条件≠付けさせてもらうけどね」
輝夜はそう見る者全てを籠絡させるような笑みを浮かべる。それを見てしまった俺は、ぞくり、とナニかが背中を走った様な気がしたのは文字通りの気のせい≠ニして、輝夜の含み≠フ籠められたイイエガオ≠ノ、次に来るであろう貴族諸侯に同情の念を向けたら、なぜだか誰かに検討違いな同情をされたような気がした。
ともあれ、どことなく有耶無耶にされた気がしないでも無いが、輝夜はイイエガオ≠浮かべて妥協してくれた。……その後は、時間も時間で、娯楽らしい──用意出来無くもないがゲーム等の娯楽も存在して無い時代なので、俺と輝夜はどちらかともなく床に就いた。……輝夜が浮かべていたイイエガオ≠フ意味を深く考えもせずに…。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ナァ、カグヤ? コレハ、イッタイ、ドウイウ、コト、ナンダ? クワシク、セツメイ、シテクレルト、ウレシインダケドナァ…?」
「……とりあえず顔が恐いわ。落ち着きなさい。……ちなみにどういう事≠ゥと訊かれても、その書状に認めて有る通り≠ニしか言い様が無いから」
とある書状を輝夜にずい、と差し出し、ふつふつと沸き上がって来ている感情を堪え──片言になりながらも、輝夜に真意を問い質す。……輝夜の浮かべていた意味が有りそうな笑み≠フ理由を理解したのは、それから数日後の事だった。……輝夜は飄々と、判りきって居るような様子で──まるで定型文を読んでいる様な様子で宣う。
俺が輝夜に差し出した書状──輝夜が出した難題にはこうあった。
「[石作皇子は“仏の御石の鉢”を、車持皇子は“蓬莱の玉の枝”を、右大臣阿倍御主人は“火鼠の裘”を、大納言大伴御行は“龍の首の玉”を、中納言石上麻呂足は“燕の子安貝”を持って来たら結婚を考えなくはありません]…ここまでは良い」
「あらあら」
輝夜は驚いている様で、今までの溜飲がほんの少しだけ下がる。俺は更に輝夜へと詰め寄りながら責め立てる。
「それより、だ。その後の[【満足亭】が店主、升田 真人よりも早く持って来てください。然も無ければ、升田 真人と結婚します]…。……この1文を見る限り、俺も輝夜争奪戦に入ってるんだが?」
「だから、書いてある通りよ。真人にも参加してもらおうと思ってね。そうすれば全て丸く収まるしね」
「……俺に得はあるのか?」
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