暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
065 蓬莱山 輝夜
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を拾った人間(?)。疑問符が付いているのは人間かどうかが怪しい──そう思わせるほど真人の穢れ≠ェ少ないから。

「どうかしたか?」

「いえ、別に」

些か観察し過ぎてしまっていた様で、視線に感づかれる。……そもそも分身≠ネのに、なぜこう受け答えが出来るのだろうか。

「そう云えば真人はどうして私の居場所が判ったの?」

「……ああ、それね? そんなの簡単だ。成層圏で意味も無くぶらぶらしてたら月から光る粒≠ェ降ってきたから、それを追い掛けてみれば竹林に…そしてその竹林に有った光る竹≠伐ってみれば、その中から輝夜が出て来たってわけだ」

「えっ」

一瞬、真人が何を言ったのか判らなかった。言葉≠ェ音≠ニいう刺激でしか認識出来ない。……なので真人が言った事を、覚えている限りで反芻(はんすう)してみる。

(もしかして…)

「じゃあ、私がどこから来たのか知ってるの?」

「月からだろ?」

「……はぁ…」

何を言ってるんだ≠ンたいな風にあっけらかんと言い放つ真人に、呆れる事しか出来無かった。……どうやら、私の出自は真人の中ではわりとどうでも良いことらしい。

……それでも、地上での生活は楽しくなりそうだった。

SIDE END
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